「人間」の定義は揺らぎ始める
人工知能、アンドロイド、3Dプリンターなどの専門家7人と対話すると、機械の未来が見えてくる。すると同時に「人間」の定義があいまいになってきた。機械が人を追い越す? 機械と人の境界はどこにある? 著者は自分がロボットなんじゃないかと思い始める。作家ならではの視点で科学者と向き合う科学ルポ。あなたは機械? 人間?
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7脳はいい加減なのか?
脳はその場しのぎでできていた!
脳は周到に設計されたものではない。人間の脳は、トカゲやネズミの脳の上に増築を重ねたいびつな建物物。非効率な機能をその場しのぎで寄せ集め、間に合わせてきたのだ。その面倒くささが、感情、記憶、愛、宗教という人間らしい進化をもたらした。脳の常識を覆す画期的名著。
8心はどこにある?
「わたし」は脳に操られている
人間は、自分の行動を「自由に」決定できる主体なのだろうか? 自由に考え、行動していると思っていることは、脳内で起こる生化学的な現象にすぎないのか? 人は主体的に生きることなんてできないの? 脳科学の重大問題に立ち向かう世界最高峰の授業が書籍化。「わたし」のありかに迫りたい。
9意識はどこからやってくる?
意識はこれほどややこしい問題だ
人間の神経や脳は単なる物質。それがどのようにして物質ではないもの、つまり痛みや嬉しさのような感覚(クオリア)を生み出すのか? この問題は「意識のハード・プロブレム」と呼ばれている。意識についての神経科学を、自身の人生と重ねながら掘り下げる歴史的傑作。意識の探求をしたいなら、背伸びしてでも本書に挑戦してみてほしい。