PART I自然と人間のサイエンス03心と体を支えたい

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変な言い方になるけれど、私たちは生まれてから死ぬまでのあいだ生きている。

しかもただ生きているだけでなく、成長したり変化したり、ときには不調になったり、治ったりしながら生きている。

面白いことに、自分の体だからといって、なんでも自分で分かるわけじゃないし、思い通りになるわけでもない。

例えば、ものを覚えるとき、脳内の神経細胞のつながりが変わっているのだけれど、私たちはいちいち「あ、いま神経の接続が変わった」と実感したりはしない。それに「これを覚えるぞ」と意識して、すんなり覚えられるならテストで誰も苦労しないはずだ。

むしろ体は半ば勝手に動いてくれている。心臓や脳をはじめとする臓器も、特に私が意識しなくても動いている。これってなんだかとても不思議なことだ。自分なのに自分じゃないみたい。

心もそう。日々いろんな経験をするつど、よろこんだり悲しんだり、苛立ったり楽しんだりと、心の模様はたえずくるくる変わり続ける。しかも、自分でそうしようと意識して、というよりは、半ば勝手にそうなっているみたいだ。

もちろん「思いきり伸びをしよう」とか「いまから30分は集中して勉強するぞ」とか「ちょっとリラックスしよう」とか、自分でも心や体を動かせる。でも、いつでも完全に思い通りになるわけじゃない。

ときには熱が出たり、気分が落ち込んだりもする。また治ったり、うきうきすることもある。

では、この心と体、どんなふうに世話をしたらよいだろう。自分だけでなく、誰かが困っているとき、どんなことができるだろう。

12こんにちは、赤ちゃん

お腹の中の10ヶ月を写真でどうぞ

卵子、精子、受精の瞬間、最初の細胞分裂、胎芽から胎児へ、小さな手足ができ、顔がだんだん人間らしくなる。約10ヶ月にわたる胎児の成長を、走査型電子顕微鏡や手作りのファイバースコープなど、最新の撮影技術を駆使して撮影した驚異の写真集。こんな風に人は生まれてくるなんて。生命の不思議に触れてほしい。

13カラダはスゴイ!

あぁ、人体はこんなにも美しい!

人体を形づくる60兆個もの細胞はどんな形をしているだろう?本書は、赤血球や白血球はもちろん、iPS細胞やウイルスまでを圧倒的美しさで撮影するヴィジュアル大図鑑。人間の内側にこんなにカラフルで壮大な小宇宙があったとは! 150点以上の写真が、教科書では教えてくれない人体の神秘を描き出す。

14医者を志す

スーパー中学生の医学ミステリー

中学生の薫は、ひょんなことから「日本一の天才少年」となり、大学の医学部で研究をすることに。すごい大発見をしてしまったみたいだけど、論文にして大丈夫なのか? メディアからも注目される中、論文捏造疑惑が持ち上がり…。チーム・バチスタシリーズの著者が描くコミカル医学ミステリー。小説から医者を目指したっていい。

15毒か薬か

毒と薬って実は同じもの!?

毒か薬かの違いは、実は物質の性質の問題ではなく、人間の使い方の問題だった。猛毒でも少量であれば薬にもなるし、逆に飲みすぎると毒になる薬もある。動物毒、植物毒、鉱物毒、人工毒、麻薬・・・あらゆる毒を網羅しながら、毒との付き合い方を案内する。毒を知ると、薬のことがわかるなんて、世界は不思議だらけ。

16友達って大事?

彼女をつくるために国会図書館へ!?

ニートからハーバード大学院生に転身した医学博士とラジオの人気アナウンサー2人が、人生を幸せにするコツを科学的に見つけていく。著者の石川は、彼女をつくるために国会図書館に向かう変わり者。実はそこには科学的なアプローチがあった。人生のあらゆる問題をとことん科学してみたら、生き方のテクニックが見えてきた。

17恋愛相談受付中

マジ、男ってなんなの!?

なんで私じゃダメなの? 本当にこの人でいいの? 好きな人すら見つからない! 恋バナを収集するユニット・桃山商事が恋の悩みにお応えする。相談内容を丹念に読み込み、何にどう悩んでいるかを図解をまじえて整理。こんなにスッキリする恋愛指南書はいまだかつてなかった。恋に悩むすべての人にオススメ。相談者の話を深く丁寧に聞く方法も必見。

18心で通じたい

生きづらさを感じるけれど

自称・ネガティブ思考クイーンの漫画家・細川貂々が、精神科医の「対人関係療法」の第一人者・水島先生に会いに行く。ネガティブ思考のままでも、人とよい関係をつくれると先生は言う。他者からの期待と自分の気持ちのズレに注目し、上手に埋める方法を教えてもらう。心で寄り添う精神科医の姿も知ってほしい。

19看護とケアの時代

奇妙な行動にも理由がある

妻の顔がわからず帽子とまちがえる視覚障害の音楽家、記憶が1分しかもたない元船乗り、すぐれた知性をもちながら病に悩むジャズドラマー。脳神経科医のサックス博士が出会った奇妙な症状の患者たちは、障害を抱えつつ豊かに生きていた。「病」とひとくくりにできない人間の魅力に目を見張る。小説のように引き込まれる、著者の表現力も味わってほしい。

20そっと死をみつめる

豊かに死ぬってどういうこと?

人類史上かつてない長命を手に入れた人類。医療の進歩によって闘病期間が長くなり、終末期をいかに過ごすかが人生の終幕の問題となる。最期の時をどう迎えるか? 豊かに死ぬために必要なことは何か? アメリカの現役外科医による率直なレポートが、新しい死に方と生き方を示唆する。

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