PART II社会と情報のテクノロジー10つなげたい、つながりたい
インターネットは便利だ。離れた場所にいる人とだってチャットや通話もできるし、写真や動画も見せあえる。天気や世界中のニュース、電車の時間やショップの在庫もチェックできるし、いろんな本や映画や音楽もネットで楽しめる。なんなら自分の絵や小説や音楽や動画だって投稿できる。
いや、もはや当たり前すぎて便利なのかどうかだなんて実感もないかもしれない。なにしろ、そうしようと思えば、起きている間中、ネットにつながっていることだってできるから。
歴史を振り返ってみても、人びとがお互いにこんなにつながりあっていた時代もない。SNSにはいつでも誰かがいるし、あちこちを無数のメッセージが飛び交っている。
もうネットのない世界なんて考えられないくらいだ。ここでは、そんなネットをもっともっと活用したり、楽しんだりするヒントをお伝えしよう。
ポイント1.仕組みをおさえる
ことコンピュータやネットについては、仕組みを知っているのと知らないのとでは天地の差。簡単にいえば、誰かがつくったものをお客さんとして使うに留まるか、自分の必要に応じてプログラムをつくっちゃうかの違い。プログラム言語を学べば、コンピュータやネットをもっと活用できる。
ポイント2.そうはいってもアイデアが重要
せっかくプログラムができても、アイデアがなければ宝の持ち腐れ。じゃあアイデアはどこから来るか。ネットやコンピュータに現状で不満なことや足りないことがあれば、それが種になる。「こんなのがあったらいいのにな」と思ったらつくってみよう。
ポイント3.ユーザー体験に注目
そのとき大事なことは、自分がつくるものは、どんな使い心地かということ。せっかくいい機能でも、使いづらいともったいない。ユーザー体験(使う人が体験すること)にも注目してみよう。日頃自分が使っている道具やアプリでも観察できる。
気になってきたら、どこからでも!
62ウェブはあたりまえ?
ネットでバカになんてならない!
情報流出、炎上、いじめ・・・ネットの罪は数知れない。そのせいで、スマホばっかり、と親に怒られたり、ネット情報ばかり信じちゃダメと先生に言われたり、難癖をつけられる。そんな若者のために著者は立ち上がる。スマホ依存症と言われない方法やネット検索をバカにする大人への一言など、実用的な反論が盛りだくさん。ネット=悪ではない! と自信をもつための秘密をどうぞ。
63つながりっぱなしの日常
SNS時代を生きるのも大変だ
プロフィールを偽り、ネット上の自分を装う。10代の若者たちがSNSによってどんな日常を生きているのか、アメリカの研究者が追いかける。彼らはfacebookにデータが流出しないようにブラウザを変えたりもするし、教科書にも間違いがあることを質問サイトで知っている。つながりっぱなしの日常を生きるのは生半可じゃない。そんなこと、彼らが一番知っているのだ。
64体験をデザインする
人間はデザインする動物だ
斧も土器もデザインされていた。あの形、模様、質感、人間はデザインせずにはいられない。使いやすさのためか、美しさのためか。街並み、ロケット、ゆるキャラから、健康、情報、ゲノムまで。人間とは何かを問うことは、デザインとは何かを問うことだった。考古学、人類学、哲学をめぐり、デザインの正体に迫る。刺激的な写真や図版も味わってほしい。
65YouTuberになってみる?
人気YouTuberも、実はつらいよ
チャンネル登録者数500万人を超えるYouTuberはじめしゃちょー。ひとたび動画を投稿すれば、すぐさま100万回再生。でも、そんな華々しい姿は彼の一部でしかなかった。動画編集のトラブルからお肌の手入れや髪色の工夫まで、実はいろいろ苦労していた! つらいことがあっても、いつも笑顔で投稿するはじめしゃちょーの生き様を見よ!
66プログラマーへの第一歩
アルゴリズムは問題の解き方のこと
プログラムはPCに指示する言語のことだけど、アルゴリズムはわかりにくい。難解な数式をイメージしがちだ。実はアルゴリズムは「問題の解き方」のことだった。たくさんのデータを並べたい場合はソートアルゴリズム、データを隠したいときは暗号化アルゴリズム。さまざまな問題に応じてアルゴリズムは救世主になる。この図鑑からエンジニアを目指そう!