51z9bgncjvl
クリエイティブの授業 “君がつくるべきもの”をつくれるようになるために
オースティン・クレオン/著 千葉敏生/訳

クリエイティビティは盗むもの

ピカソいわく「芸術は盗むこと」だという。本書の原題”Steal Like an Artist(芸術家のように盗め)”は、この言葉から来ている。芸術はオリジナルなもの、唯一無二のものではないのか? 著者もピカソもそれを否定する。盗むことやマネすることから創造性は始まる。「好きなことを書く」「他人には親切に」など、シンプルなことがクリエイティブにつながる。これで、明日からアーティストだ!

「クリエイティブって呼ばれたい」の他の本

創造性はウソばかり
どうしてあの人はクリエイティブなのか? 創造性と革新性のある未来を手に入れるための本
悪い習慣が創造性を邪魔していく
クリエイティブ思考の邪魔リスト

関連する学問

このテーマの他のインデックス

68「ない仕事」をつくる

みうらじゅんは、なにで食ってるの?

何を仕事にしているか不思議だったのに、次第に正体がバレ始めたみうらじゅん。「いままでなかったものを生み出して仕事にする」というのがこの男のやり方だ。「マイブーム」「ゆるキャラ」の名づけ親は、そんな仕事術で稼いでいたのだ。「一人電通」とも呼ばれる著者の一風変わった生き方は、現代にこそ必要なテクニック。これからはみんな、みうらじゅん力が必要なのだ。

69アイデアのヒント集

一生使える発想の書

アイデアを出すにはコツがある。その方法は古今東西の哲学者や発明家やアーティストが生み出してきた。本書は正体不明の博覧強記・読書猿が世界中のアイデアの方法をまとめたものだ。0から1を生む方法と1から複数を生む方法の二部構成で、40以上の方法が伝授される。同時に、ソクラテスやエジソンやダリなど、発想方法を生み出した賢人たちのことも学べる。座右の書にしてほしい。

71コピーライターって何?

一文のコピーが小説を超える

「人は、人がつくったものに弱い。」「私はオンナをなまけない。」「今日を愛する。」「服よ、黙れ。」・・・キャッチコピーは一瞬で多くのことを想像させる。その先の物語や背景や感情をかき立てる。小説を読んだときよりも、映画を観たときよりも、心に刺さることもある。そんな一文に賭けるのがコピーライターだ。本書は読み物としても、コピーの教科書としても楽しめる。言葉に震えてほしい。

72クリエイターに聞け

くまモンのデザイナーが秘密を公開

センスは先天的なものだと思い込みすぎている。学生に講義しながら著者は頭を抱える。熊本のクマだから、和っぽい感じで、和っぽいから何色っぽい感じで・・・。著者は論理的に説明するが、「っぽい」では分からない、と学生は詰め寄ってくる。このセンス問題を解き明かすため、本書は丁寧にセンスの磨き方を教えてくれる。アートディレクターやクリエイターに限らず、誰しもセンスが求められる時代だ。

73世界を遊びつくす

体験しないと人生損する

空がカラフルな傘でいっぱいのポルトガルの街、すぐ頭上を飛行機が通過するカリブ海のビーチ、雲海の上に浮かぶ天空のお城、人魚になれる日本の海・・・世界には死ぬまでに見てみたい絶景がたくさんある。「絶景ブーム」を生み出した著者による、体験できるトラベルガイド。圧倒される美しい写真とともに、オススメの時期や旅費までしっかり紹介。この本を片手に、世界に飛び立とう。

74たとえば、お菓子を面白くする

35年間1本10円で1日200万本!?

うまい棒は35年間もずっと10円で売っている。しかも、1日200万本売れるという。こんな破格なロングセラーお菓子は存在しない。なぜこんなに愛されているのか? その秘密が初めて明かされる。なぜ穴があるのか? なぜうまいのか? パッケージに秘密が? うまい棒から企画や商品作りの極意を学びたい。

75笑いをひねり出す

悪意あふれるテレビマンはお好き?

TBS「水曜日のダウンタウン」を見たことがあるなら、悪意のある演出に気づくだろう。トイレについての企画では、さりげなく黒ごまソフトのポスターを壁に貼る。気づく人だけに向けた演出は万人受けはしない。でも、自分の「好き」を貫いている。しょうもないことにフルスイングで立ち向かう。こんなクリエイターがいるからテレビは今も面白い。巻末の有吉弘行との対談も悪意があふれている。