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火あぶりにされたサンタクロース
クロード・レヴィ=ストロース/著 中沢新一/訳・解説

なぜクリスマスには贈り物をするのか

クリスマスはもともと異教の祭りだった。プレゼントの起源は死者たちへの供物。招待客が死者で、子どもは天使の役目を果たした。子どもたちに贈与するという行為を通じて、資本主義化された現代に抵抗する。人類学の泰斗レヴィ=ストロースによるクリスマスと贈与の関係に驚いてほしい。

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文化人類学者が描く本格昆虫SF
ムシヌユン 1
本に書きたくなるくらい恋は過激に!
恋する文化人類学者 結婚を通して異文化を理解する

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80神話から想像する

世界中の物語には共通の型がある

世界には同じ型を持つ神話や昔話がたくさんある。さまざまなヴァージョンが各地に散らばっている。たとえば、シンデレラや浦島伝説。物語の母型は共通回路として人間の心に刷り込まれている。ワンパターンな設定なのについつい感動してしまうのはそのためだ。本書は世界で共通する物語を求めて、神話をめぐる。物語の原型はここにある。

81すげぇお祭り

日本のプリミティブで異形な芸能たち

「カッカッカーのカッカッカー」と歌いながら焚き火を囲んで踊る山形県のお祭り・カセ鳥。鹿児島県の盆行事・ボゼは奇抜な仮面をかぶった男性が女性を追いかけまわし赤い泥土をすりつける。プリミティブで異形な芸能が日本にはまだまだ埋もれている。存続の危機が大問題だ。消えてしまったらあまりにももったいない。西村祐介の鮮やかな写真で目に焼き付けてほしい。

82日常を掘り起こす

カメラを手にした90年の記録

カメラを手にして90年、写真家・芳賀日出男は世界中のお祭り、人と神の交わりを撮影してきた。炎に突っ込んだり、巨人を祀ったり、奇妙な仮面をかぶったり、人間は異界との交流を捨てることができない。どんなにテクノロジーが進化しようとも、伝統芸能や祭りが廃れようとも、これが人間だ!

84攻める偉人たち

アレクサンダー大王の書記官の人生

アレクサンダー大王の書記官を務めたエウメネスが主人公だ。ストーリーは史実にもとずいて展開される。哲学者・アリストテレスを含めて登場人物はほとんどが実在した人物。世界史の勉強の強い味方になってくれるはず。アレクサンダー大王の影響力は日本の仏像にも及ぶ。アルカイック・スマイルは習ったかな?

85紀元前のリアル

古代ギリシャのリアルはスキャンダル満載

理想と現実は食い違う。ロマンチックな古代ギリシャのイメージも思い込みに満ちている。神話の時代を彷彿とさせる白亜のパルテノン神殿はもともと悪趣味な極彩色だった。ギリシャらしい白は人工的に漂白されて作り出されたのだ。文春砲に負けないくらいにスキャンダルだらけなギリシアのリアルがここに。