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ドミトリーともきんす
高野文子/著

ようこそ、若き天才たちの寮へ

日本で最初にノーベル賞を受賞した湯川秀樹は随筆家でもあった。「ヒンヤリ気持ちいい」科学者の言葉をマンガで案内。舞台は学生寮。ユカワ君の友人の物理学者・トモナガ君は鏡を見ながらうどんを食べ、植物学の父・マキノ君は生け花をする。雪研究のナカヤ君がこたつで鉱物を語る。日本を代表する科学者・湯川秀樹、朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎が学生寮にいたならば。そんな夢の物語だ。

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科学がわかる異世界ファンタジー!
不思議の国のトムキンス 復刻版
相対性理論をマンガで体験
トムキンスさん コミック

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37ようこそ、研究所へ

研究所からすべてが始まる

ノーベル賞を(まだ)取ってなくても、すごい研究室がたくさんある。藻からオイルを作る次世代燃料、ネズミが猫を怖がらなくなる仕組み、粘菌の賢さの測り方。最新の成果を語る様子から、研究者自身の人柄が見えてくる。ユーモア、あきらめない強さ。研究所からすべてが始まる。

38ずっと実験していたい

ニュートリノをつかまえろ

クイズです。この世でもっとも小さいものを捕まえるのに必要な道具はなんでしょう? 答えは「加速器」。この世で最も大きく精密な機械だ。現場で動かす研究者が、素粒子の正体から加速器の使い方、宇宙の果てまで、高校生のあらゆる質問に答える。多田将の比喩の的確さはノーベル賞受賞者も太鼓判。ニュートリノはどうやってつかまえられるのか?

39ミクロの世界

顕微鏡で見ればすべてがワンダー!

吸い込まれそうな不気味な唇。小さいつぶつぶの中に球体の鎖。何? 電子顕微鏡で見た豆の気孔(5800倍)にヨーグルトと乳酸菌(45000倍)だ。身近なものに、ちょっと鳥肌が立つほど驚異のデザインが隠れている。植物、菌、鉱物。ホコリやカビた壁紙なんてものも。不思議に人間が小さく思えてくる。

40アインシュタインになりたくて

アインシュタインも失敗していた

ダーウィンは遺伝子の存在を洞察できず、ムリのある理論を展開せざるを得なかった。アインシュタインも量子の世界を予見できず、あり得ないと結論づけていた。科学者も失敗しているのだ。5つの科学者の失敗に焦点を当てて、科学に革新が生まれるプロセスをスケッチする。失敗してこそ、科学なのだ!

41「科学」のはじまり

好奇心が止まらない400万年間

約400万年前、直立二足歩行を始めたアウストラロピテクスは既に好奇心という動物にないものを備えていたらしい。人類は今、宇宙の果てなど観測すらできないものまで説明しようと挑戦を続けている。ホロコーストを生きのびた父を持つ物理学者が、「これから」も視野に入れて綴った科学の大河ドラマ。これで科学の歴史はバッチリ。

43憧れの科学おじさん

変なおじさんとは付き合うべし

タングステンは元素記号W、鉄の2.5倍重く、硬い金属。オリヴァー少年は、電球工場を営むおじさんが語り見せてくれる化学に魅了された。戦争やいじめにあっても、手作り実験室で爆発と悪臭にワクワク、クラクラ、たくましく育っていく。化学発展史としても無類の手触りを持つエッセイ。