このテーマの他のインデックス
100日本は神話の国だった
ミステリアスでイケメンの天才王子
日本史上、聖徳太子ほど謎だらけの有名人はいない。マンガ史上、山岸凉子だけがパーフェクトにマンガ化に成功した。ミステリアスで大胆な仮説、美貌の天才王子・聖徳太子の書きっぷりにクラクラしたい。忘れてはならいのがもう一人の主人公・蘇我毛人。聖徳太子は毛人に狂おしいほど執着する。悲劇の幕開けだ。
102浄土を求めて
ニッポンのスーパーヒーロー・安倍晴明
鬼や怨霊が平安時代の都で怪事件を引き起こしていた。闇の世界に通じていた陰陽師・安倍晴明と源博雅がそれをつぎつぎ解決していく。安倍晴明は平安から現代にいたるまで歌舞伎や文学、マンガや映画に登場し、呪術のスーパーヒーローとして愛されてきた。絶大な人気の秘密はいったいなんだろう?
103妖怪だらけ
亀が登場しない浦島太郎!?
舌切り雀や浦島太郎、一寸法師やかぐや姫。誰でも知っている昔話が収録されていると思いきや、花輪和一のニッポン昔話は何か変だ。独自の花輪ワールドが随所に散りばめられている。昔話には正典がない。正解がない。どうアレンジするかが表現の見せどころ。まったく新しい昔話にシビれる。
104弱き者を愛せよ
けなげで美しい日本版スーパーガール
中世に成立した口承文芸で、ベェン、ベェンという三味線の演奏とともに語られるのが説経節。説教と言ってもお説教ではない。小栗判官はオグリとテルデ姫のラブストーリーだ。けなげで、美しい、日本版スーパーガール・照手に男子も女子も一目惚れ。
105マンガのルーツは絵師にあり
歌麿も写楽も北斎もみんなトモダチ
歌麿、写楽、北斎、広重はなんとなくは知っているはず。これが鈴木春信、国貞、国芳、河鍋暁斎となるとだんだん分からなくなる。落合芳幾、豊原国周、月岡芳年はもうサッパリ。でも、このマンガなら萌えて学べる!? 乙女の為の浮世絵師マンガが誕生した。
106利休はヤバイ
お調子者でアヴァンギャルドな利休の弟子
へうげものとはお調子者、ふざけた奴というような意味。古田織部はたしかに自由奔放だった。信長、秀吉、家康に仕えた武士であり、利休の茶の湯の精神を継承した茶人でもあった。ゆがみをやひずみを意図的にほどこしたアヴァンギャルドな茶碗・織部焼を発明し、一世風靡。好みをとことん突き詰める姿がカッコイイ!