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小辞譚 辞書をめぐる10の掌編小説
加藤ジャンプ/著 木村衣有子/著 小林紀晴/著 小林恭二/著 澤西祐典/著 三遊亭白鳥/著

辞書が物の怪を封じる!?

小説家、落語家、女優、写真家、編集者など、多彩な執筆陣が描く、辞書がキーアイテムとなる短編集。言葉をめぐる恋の話、辞書を宅配してくれる王子の話、物の怪の力を封じる辞書の話・・・。どの作品にも共通するのは人の営みが生み出す言葉への敬意だ。ページを閉じる頃に辞書愛がふつふつを沸き起こるはず。辞書が殺人犯になる話はぜひ読んでほしい。

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ワイルドな秀才、新明解くん?
学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方
文字の大海原を、舟が渡る
舟を編む 上・下

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136日本語の不思議

裸足と素足の違いはわかる?

先生のおかげで、と言えば合格しました、と続くし、先生のせいで、となれば落ちました、と続く。微妙なニュアンスの違いで相手を思いもかけず傷つけてしまったりして、日本語の使い分けはなかなか難しい。あやふやとうやむや、のけるとどける、本心と本音、傷と怪我、転落と墜落、返すと戻す・・・。日本語には似ている言葉がたくさんある。違いがわかると日本語力がグッとあがる。

137詩歌とラップ

夜露死苦!これも詩なのか?

エロサイトのキャッチコピー、暴走族の特攻服、死刑囚の俳句、寝たきり老人の独り言・・・。日本随一の編集者・都築響一はこれらも「詩」であると豪語する。暴走族はこんな詩をよむ。「全国制覇を胸に秘め 極悪非道の鬼となる 愛する物に背をむけて 仲間とともに命を張って 派手に舞います暴走街道」。谷川俊太郎も唸った都築流現代詩を夜露死苦!

138論理を学べば見えてくる

ホントは大人になる前に!

「このラーメンは安いけど、うまい」。これは論理的に正しいだろうか? 東大の論理学の授業を教える野矢茂樹先生が大人のために国語ゼミを開設。日本語でうまく表現できない人のために論理の方法を伝授する。大人になる前に知っていた方が絶対いい。具体的な問題を解きながら、人に伝わる文章の書き方を指南する。腕試しのつもりで、挑戦あれ。

139書くのはツライよ

記述問題にも小論文にも強くなる!

社会人になると文章が苦手なんて言ってられない。学生の内に身につけておこう。就活中の大学生すずと謎のおじさんの掛け合いで、具体的な例を通じて文章の書き方を学ぶ。主語と述語の関係や文構造の作り方など、4つのステップを踏みながら、少しずつ文章力が伸びていく。かわいいイラストでひと休み。小論文も国語の成績もこのトレーニングで一気にアップする!

140翻訳してみる?

「ぼけっとする」を英語で言える?

「モーンガータ」とは、スウェーデン語で、水面にうつった道のように見える月明かりのこと。「カフネ」とはブラジル・ポルトガル語で、愛する人の髪にそっと指を通すしぐさのことだ。これらは翻訳できない。そんな場面を一言で表す言葉があるなんて、世界の言葉の不思議を体験できる。実は、日本語にもある。「ぼけっとする」や「わびさび」だ。外国人に説明できるかな?

14110分で名著!

読書は闘いだ

本を読むことは、自分の人生を賭けて闘うことだと書店員である著者は言う。本は規範から外れたことも書いてある。冒険したり、恋をしたり、権力と戦ったり、迷路に迷い込んだり、普段とは違う世界に人を誘い出す。本書はサリンジャーやオースティンや池澤夏樹や中村うさぎのような、「人生を狂わせる」ような本ばかり50冊を紹介している。著者とともに、本で狂いたい。

142文学全集に挑む![世界篇]

アメリカ横断、青春文学の代表作

いつの時代も、若者は自由を求めて旅に出る。男2人のアメリカ横断ドライブ旅。ハチャメチャなバカ騒ぎの中で、時おり顔を出す人生への悲観。人はみんな死ぬ…。だから思いきり楽しもう。ヒッピーに大きな影響を与えたアメリカ文学の名作。若いうちに、こんな風に大地を感じてみたい。

143文学全集に挑む![日本篇]

日本最古の文学を、今の言葉で

一度は全集にも挑戦してほしい。これは昔の読みにくい日本語を、人気作家が現代語訳した画期的なシリーズ。まずは『古事記』──イザナギとイザナミは「ああ、なんていい女なんだ」「なんてすてきな男」と言いながら二人は交わる…。おお、そんな話だったのか!? 驚きとともに古典がすらすら読める。