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薬学のここが面白い

薬学を研究する面白さは、まだ知られていないことを明らかにし、人々の健康や幸せに貢献できることです。また、多くの人は薬剤師を目指しているのだと思いますが、そのやりがいは、薬を使う人のより近くで寄り添って、サポートできることにあるのではないでしょうか。(日本大学薬学部 榛葉繁紀教授)

※このコンテンツは2017年~2018年の取材に基づき構成しています

人々の健康や幸せに貢献できる

謎を解き明かし、人々の助けとなる

研究者として薬学に携わる面白さは、神様しか知らないことを明らかにできることでしょうか。人の体や病気については、まだまだ解き明かされていないことがたくさんあります。当たり前のようにいわれていることでも、根拠が経験則というものも少なくありません。それを研究によって科学的に解明するのは、それだけでもとても楽しいものです。
実は私は、高校生時代は獣医になりたいと思っていました。獣医学部と薬学部を受けた結果、薬学部に入ることになり、はじめのころは化学に興味がもてず、ずいぶん苦労しました。なんとか克服しようと、夏休みには卒業した高校に出向いて、先生に化学を教えてもらったこともありました。そんな私が研究者にまでなったのですから不思議ではありますが、今だからこそ実感できる言葉があります。それは、高校の恩師に言われた言葉で、私が薬学部を受けるきっかけになったものでした。曰く、「新薬を作れば、目の前の一匹の動物だけでなく、もっと多くの動物を救える」と。新薬の開発にまで至るのは並大抵のことではありませんが、一つひとつの研究成果が病気の解明に、そして誰かを病気から救うことにつながるのです。
まだ解き明かされていない秘密を解き明かすことで、人々が健やかに、また幸せに生きる手伝いができる。そんなやりがいを強く感じながら、研究に取り組んでいます。

薬の専門家として、患者さんに寄り添う

薬を使う人に寄り添い、支えていく

薬学部を目指す人の多くが志しているのが、薬剤師になることでしょう。薬剤師は、薬局や病院で薬の調合や管理をする役割を担います。そして、一番大きいともいえる役割が、薬を使う人とのコミュニケーションです。
例えば、薬を飲むのが苦手な人に、1日3回の薬は苦痛になるでしょう。粉薬がうまく飲めない人もいれば、大きな錠剤が呑み込めないという人もいます。食生活が不規則で、「食後」という指示だけではタイミングがつかめないということだってあり得ます。症状に合わせた薬をただ出すだけではなく、一人ひとりの生活や性格にまで寄り添って、薬を変えたり、飲み方を指導したりといった工夫ができるのは、薬の専門家である薬剤師ならではのことです。
また、薬剤師のもうひとつのやりがいが、病院以外でも薬を使う人のサポートができることです。軽い病気にかかったときには、市販薬ですませる人は少なくありません。そんなとき、医師や看護師は患者さんに関わることはできませんが、薬剤師なら可能です。現在飲んでいる薬との飲み合わせや症状に合わせて、適切なアドバイスしてあげられるのです。今後、在宅医療や地域医療など、薬剤師の役割はさらに広がっていくことでしょう。

取材協力:日本大学 薬学部 榛葉繁紀教授

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