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これを知らなきゃ始まらない!
大学入試の基礎知識

これを知らなきゃ始まらない!大学入試の基礎知識

総合型選抜/学校推薦型選抜

2021年度入試(2021年度入学者を選抜する入試)から、以前の「AO入試」は「総合型選抜」に、以前の「推薦入試」は「学校推薦型選抜」に名称変更。どちらも学力試験を免除されることが多かったが、今後は「知識・技能」も問われるようになる。

基本情報

  総合型選抜 学校推薦型選抜
試験時期 9月ごろから実施、合格発表は11月以降 11月ごろから実施、合格発表は12月以降
出願時期・方法 9月1日以降
※方法はそれぞれ異なる
11月1日以降
※方法はそれぞれ異なる
受験費用
国公立大学
約17,000円
私立大学
約30,000円
国公立大学
約17,000円
私立大学
約30,000円

総合型選抜・学校推薦型選抜ってどんな試験?

パターンは大きく3つ
条件や適性に合わせて選択をしよう

主に評定平均値などの書類審査、面接、小論文、学力試験などによって、受験者を総合的に評価する選抜方法。
実施時期が早いことに加えて、面接や小論文など一般選抜とは違った準備も必要なので、余裕をもって準備をしておきたい。国公立大学の9割、私大はほぼすべての学校で実施されている。

総合型選抜

高校からの推薦状は不要。書類審査や面接、小論文、学力試験などを経て、個性や能力、将来の目標などが評価される。大学側の求める人物像にマッチすることをアピールできるかが鍵だ。
以前のAO入試とは異なり、個別の学力試験や大学入学共通テストなどで知識、技能も評価される。専願制が基本。

学校推薦型選抜(公募制)

評定平均値などの条件を満たし、高校の推薦状をもらえれば応募できる。書類審査と面接を中心に高校での成績や学習態度などを主に評価する選抜方法だが、プレゼンテーションや大学入学共通テストなどによって知識・技能も問われる。

学校推薦型選抜(指定校)

大学の指定する特定の高校ごとに推薦枠が決まっている。校内選抜は厳しいが、推薦を受けられれば合格率は高い。ただし、以前の指定校推薦と違って、プレゼンテーションや大学入学共通テストなどによって知識・技能も問われるので注意。
決定時期も早く確実である反面、専願制なので後になって気が変わっても辞退はNG。募集枠は年によって変動する可能性があるので注意しよう。

どんな入試になっていく?

お互いに理解を深める「マッチング」型の入試へ

国立大学協会は2021年度までに総合型選抜(旧AO入試)、学校推薦型選抜(旧推薦入試)などを拡大し、入学定員の30%(現在の2倍程度)までに増やす計画をしているため、今後も注目の入試方法だ。
以前と違って「知識や技能」も評価の対象になり、各大学が実施する試験や大学入学共通テストが使用される。
個別の評価方法は、小論文、プレゼンテーション、教科・科目にまつわるテストなどがあり、各大学で内容が異なるので、志望大学の募集要項を見て準備しよう。

また、多くの大学では、「マッチング」を重視した学校独自の入試が実施されている。入試を通して大学と入学希望者がお互いに理解を深めることで、入学後の意欲も高められるというメリットがある。
研究室や図書館での活動を見る選抜方法、ウェブ授業を通じて選抜する方法などさまざま。今後もさらに多様な方法が出てきそうだ。

提出書類について

推薦書 「学力の3要素」についての評価を、学校が記載する
本人が記載する資料
  • ・学校の内外で取り組んだ活動について記載するもの
    例)部活動、ボランティア活動、生徒会活動、資格・検定、留学経験など
  • ・入学希望理由と学習計画を記載するもの
    例)入学希望理由、学びたい内容、卒業後の目標
これらを面接やプレゼンテーションで活用する
小林さんからのアドバイス
  • ・「なぜ」という課題意識をもち続けることがポイント。
    これからは探究型の学習がメインとなってきます。日々のニュースを見て友達や保護者と話すなど、日常のふとしたことに疑問をもって考える習慣をつけましょう。
  • ・そのうえで、高校時代に何をしてきたのかを振り返り、なぜこの大学に入学したいのか、入学したら何を学びたいのかなど、自分の意志を明確にしていくことが大切。
    それを自分の言葉で説明できるようにすることが、入試の準備ともなるでしょう。

2020年03月31日時点の情報です。