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薬剤師

薬学的知見に基づいて、生活者の健康を支える仕事
薬剤師の仕事は、薬学的な知見に基づいて薬の調剤や研究に携わり、生活者の健康を支えること。活躍の場は幅広く、薬局や病院、診療所のほかに製薬会社に勤務して薬品の研究や開発に携わる場合もある。また薬局を開業するケースもある。薬剤師は不足傾向にあり、採用は広がっている。 (2024年9月更新)
薬剤師
薬剤師<国>

薬剤師

薬学の高度な知識を生かし、人々の健康な生活に貢献する国家資格
医師が記載した処方せんに基づき、早く正確に薬を調剤する仕事。患者の体質やアレルギー歴、服薬状況などに応じて、処方せんに疑わしい箇所があるときは、記載した医師に問い合わせるなど、人々の健康管理に重大な役割を担う。病院に勤務する場合、医師らとともに入院患者のもとにおもむき、直接服薬指導を行う。薬局勤務の場合でも、在宅患者宅を訪問して服薬指導を行うことがあるなど、業務は多様化している。
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今回話をしてくれたのは

PROFILE

日本薬剤師会

1893年創立。会員数約10万名の全国組織であり、さまざまな職種に従事する薬剤師により構成される職能団体である。2006年4月からスタートした6年制教育に対して、薬剤師の立場から必要な意見・提言を行ったり、薬剤師のための生涯学習支援システム「JPALS」を提供するなど、薬剤師の生涯学習支援にも力を入れている。

薬剤師の学校の選び方

POINT
薬剤師になるための学校選びでの最重要ポイントは、薬剤師国家試験の受験資格が得られる6年制の薬学課程がある大学を選ぶことです。薬学部のなかには、研究者の養成を目的とした4年制課程を設けている大学もありますが、2018年度以降の入学者の場合、4年制課程では薬剤師国家試験の受験資格を得ることはできないので、要注意です。

薬剤師に求められる人物は?適性を知る

POINT
薬剤師に向いているのは、薬学への探究心のある人です。薬に関するスペシャリストといえる職業で、豊富な専門知識が必要だからです。また、調剤は人命にかかわる業務なので、医師の処方意図を読み取り、ミスを起こさない集中力や几帳面さも求められます。患者さんに対する服薬指導や、医師・看護師などの医療職との連携が求められる場面も多いので、相手にわかりやすく的確に説明する力やコミュニケーション力があることも大きなポイントになります。

薬剤師の必要な試験と資格は?

POINT
薬剤師になるには、国家資格が必要です。その国家資格を得るための国家試験を受けるには、大学の薬学部で6年制の薬学課程を修了することが条件になります。試験は年に1回しかないので、大学卒業後、スムーズに薬剤師として働くには、初めての受験で合格する必要があります。試験では薬学に関する幅広い知識が求められるので、しっかりと受験対策を立てて勉強しましょう。また、薬剤師として働くためには、国家試験に加え、就職先として希望するところの採用試験に合格する必要があります。

薬剤師を目指せる学校の学費(初年度納入金)

POINT
大学・短大
初年度納入金
67万 6800円
 ~ 251万 180円
学費(初年度納入金)の分布
学部・学科・コース数
※ 
記載されている金額は、入学した年に支払う学費(初年度納入金)です。また、その学費(初年度納入金)情報はスタディサプリ進路に掲載されている学費(初年度納入金)を元にしております。卒業までの総額は各学校の公式ホームページをご覧ください。
薬剤師の仕事内容

薬剤師の仕事内容

薬剤師の多くは薬局や病院、ドラッグストアなどに勤務し、医師の処方箋に基づいた調剤を通じて、入院・通院・在宅で薬物治療を受ける患者さんやその家族を支えています。そのほかにも、製薬会社で医薬品の開発に携わったり、化粧品会社の研究職に就いたりするなど、活躍の場は広がっています。薬剤師の資格と専門知識を生かし、病院などに薬剤の情報を提供する医薬情報担当者(MR)として製薬会社などに勤める、薬の認可を行う厚生労働省に勤める、地域の保健所に勤めるといった道もあります。麻薬犯罪を取り締まる麻薬取締官も薬剤師が務めています。このようにさまざまな働く場があり、勤務先によって仕事の内容が変わってくるのも薬剤師という職業の特色といえるでしょう。

薬剤師の気になる?年収・給料・収入

POINT
厚生労働省が発表している「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、薬剤師の平均月収(所定内給与額)は38万9700円、年間ボーナスは76万8700円です。平均年収は543万3100円となります。勤務先や経験年数、専門性などによって差はありますが、国家資格が必要なスペシャリストなので、同調査の全職種の平均年収472.9万円と比べると収入は高いといえます。民間の製薬会社などでは平均よりも高い可能性がありますし、結婚や出産を経ても働きやすい仕事なので女性からの人気も高く、多くの会社で福利厚生が充実しています。全体的に安定している職業です。

薬剤師の就職先・活躍できる場所は?

POINT
薬剤師の就職先は多岐にわたっており、幅広く活躍の場があるところが魅力です。病院、薬局、ドラッグストアの調剤部門のほか、製薬会社の新薬の研究・開発部門、化粧品会社の研究部門や企画開発部門なども就職先となります。また、公務員として働くという選択肢もあり、国家公務員ならば厚生労働省などの国の機関、地方公務員なら保健所や衛生研究所といった場で活躍できます。勤務先によって仕事内容が異なるので、薬剤師として実践したい仕事内容で就職先を選ぶこともできるでしょう。将来的には自ら薬局を開設することもできます。
  • 製薬会社
  • ドラッグストア・薬局
  • 病院

薬剤師のズバリ!将来性は?

POINT
薬剤師は、薬の専門家として人々の健康を支える専門職。医療にはなくてはならない存在なので、今後もさまざまな分野で必要とされるでしょう。その一つが、超高齢社会の到来でニーズが高まっている在宅医療の分野です。病気や加齢などによって、医療機関への通院が困難になった高齢者などの自宅に定期的に薬を届け、服薬指導を行ったり、相談を受けたりする訪問薬剤師が求められており、その傾向はこれからも続いていくことが予想されます。また、花粉症や食物アレルギーといったアレルギー性疾患の専門知識をもつ薬剤師、スポーツ分野でのドーピング知識をもつ薬剤師など、高い専門性をもつ薬剤師の人材は今後も活躍のチャンスが広がっていくでしょう。病気になった人だけでなく、ライフステージに応じて健康を支える「健康サポート」でも薬剤師の活躍が期待されています。

薬剤師の先輩・内定者に聞いてみよう

薬剤師を育てる先生に聞いてみよう

薬剤師を目指す学生に聞いてみよう

薬剤師のやりがいを聞いてみよう

薬剤師としてのやりがいは、医療に携わる責任ある業務と患者さんや医師からの信頼感から得られるものです。治療や薬を処方するのは医師ですが、調剤した薬を患者さんに提供するのは薬剤師です。薬の効能や正しい服用方法、副作用などについて、わかりやすく説明し、薬を渡した後にフォローアップすることも薬剤師の役割です。患者さんから薬に関する質問を受ける機会も多く、「医師の先生には聞きづらいけど、薬剤師さんなら気軽に相談できます」と頼りにされている薬剤師も多くいます。

薬剤師の志望動機を教えて!

薬剤師にとってなにより大切なことは、患者さんのために役に立ちたいという思いです。薬局で患者さんに薬を渡すときも、薬の説明をするだけではなく、薬や健康に関する相談にも細やかに対応し、病気で不安を抱える患者さんの心を軽くするといった役割を果たします。そんな薬剤師の姿を見て、「自分もこんな仕事をやってみたい!」と、この道を志した人もたくさんいます。
もっと詳しく調べてみよう

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薬剤師の1日のスケジュール

COLUMN
薬剤師の1日のスケジュール
日頃、接する機会が多いのは薬局で働く薬剤師でしょう。「薬局を訪れる患者さんから処方箋を受け取って調剤し、患者さんに渡す」というのが主な仕事ですが、それ以外にもさまざまな仕事をしています。ある調剤薬局の1日の仕事の流れを紹介しうつ、患者さんの目にはふれないけど重要な業務も紹介します。

薬剤師の1年目はどうだった?

COLUMN
薬剤師は新人の頃には、どのような仕事を担当するのでしょうか。ここでは調剤薬局1年めのケースを紹介します。

薬剤師の歴史を知ろう

COLUMN
現在、医療の世界で一般に浸透しているのが「医薬分業」。薬の処方は医師、調剤は薬剤師が実施するという、分担して行う制度です。この「医薬分業」の制度の成り立ちを軸にして、薬剤師の歴史をみていきましょう。

薬剤師のキャリアパス

COLUMN
薬剤師のキャリアパスは勤務先によって異なります。ここでは調剤薬局に勤務する場合のキャリアパスを中心に解説します。

薬剤師の20年後、30年後はどうなる?

COLUMN
2003年、国は医療の質の向上を目的に薬剤師の人材育成に注力し、薬学部の新規開設の規制緩和を行いました。その結果、薬学部をもつ大学と薬科大学の数は増えていき、文部科学省の調査によると、2022度には国公立私立合わせて75を超えるまでになっています。そうした状況のなかで、毎年多くの薬剤師が誕生し、薬剤師は「人余り」の職業になるといわれるようになりました。近い将来、薬剤師は本当に過剰になるのでしょうか。

薬剤師になるために今から役立つ経験

COLUMN
薬剤師は薬の専門知識を発揮しながら、多くの患者さんと接する仕事です。化学や物理など理系の勉強のほか、サークル活動やアルバイトなどでさまざまな人との交流を通してコミュニケーションスキルを養うことにもつながるので、薬剤師の仕事に活きるでしょう。

薬剤師が仕事に就くとき悩んだことは?

COLUMN
薬剤師の働く場は幅広く、さまざまな職場で活躍できる仕事です。しかし、それを目指す過程では、どのようなことに悩んでいたのでしょうか。

薬剤師と似ている仕事との違いは?

COLUMN
薬剤師は薬の面から医療を支える専門家。患者さんとコミュニケーションをとる機会も多い仕事です。こうした特色のある薬剤師ですが、ほかにも「薬に関われる」「多くの患者さんと接することができる」「医療になくてはならない専門職」といった性格をもつ職業はたくさんあります。

薬剤師の楽しいことと大変なこと

COLUMN
薬剤師は患者の命にかかわるとても重要な職業です。プレッシャーは大きいですが、そのぶんやりがいも感じることができるはずです。薬剤師の仕事の楽しい点、大変な点どちらもきちんと把握しておけば大丈夫です。

薬剤師から広がる仕事は?

COLUMN
今はまだ負の側面がクローズアップされがちな保育士の仕事ですが、このように保育の現場や給与・待遇改善問題には少しずつ変化のきざしが見えはじめています。保育士それぞれが自身の知識やスキルをよりブラッシュアップし、世の中が保育士の仕事の専門性を再認識することで、保育士の社会的立場はきっと今まで以上に高まっていくはずです。
全国のオススメの学校
全国のオススメの学校
薬剤師<国>の就職先

薬剤師<国>の就職先

病院や診療所、薬局、ドラッグストアで調剤業務に従事することはもちろん、製薬会社や医薬品販売企業で研究開発や薬の製造に関わる。また、行政機関から食品・化粧品メーカーまで多方面にわたって活躍が期待できる。
薬剤師をとるには

薬剤師<国>をとるには

薬剤師<国>の受験資格

薬剤師国家試験の受験資格は、大学(6年制)において薬学の正規の課程を修めて卒業した者など。

薬剤師<国>の合格率・難易度

合格率
69%
2023年2月実施(第108回)

資格団体

厚生労働省
電話:厚生労働省医薬・生活衛生局総務課試験免許係 03(5253)1111 内線2715
URL:https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/index.html
目指せる仕事・資格

薬剤師を目指せる資格

大学・短大

専門学校

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