第二次世界大戦の終戦で大きな被害を受けた日本は、自動車や家電製品などの輸出で見事な復活を遂げました。「貿易」は国を発展させる重要な働きがあり、日本経済を語る上で欠かすことができません。その一方、実務は煩雑で多岐にわたる知識が求められます。例えば通関に不備があると、商品を国内に入れられず、許可が下りるまで倉庫を借りて保管することにも。想定外の費用が発生する上に輸出者・輸入者どちらが追加料金を支払うかでトラブルになる可能性があります。また、商取引をめぐる習慣は国によってさまざま。文化も言葉も違う相手との取引なので、トラブルを回避するために契約書を作っておく必要があります。現状でどんな点に気をつけるべきかをアドバイスできる人材が少なく、物流会社や商社、メーカーなど多くの分野で必要とされています。
自由な貿易は世界に活発な交流を生み出すので、争いを失くし、世界平和をもたらすことが期待されています
国の貿易振興機関の職員として、貿易に関わるトラブル相談に応じてきた石川先生の授業はとにかくリアル。ロールプレイングを取り入れ、輸出者・輸入者・税関職員・輸送会社社員などの役を学生たちに割り振り、事実に即した対応方法や知識を身につけます。「日本の少子高齢化が進んで労働人口が減り、市場規模が小さくなれば、海外とのやりとりが一層活発になります。そうした中で貿易について学び、通関や関税などの専門知識を身につけることで、貿易立国の我が国が必要とする人材になれると考えています」(石川先生)
授業では、海外ビジネスの現場で今何が起こっているのかをダイレクトに知ることができます
皆さんの可能性は無限大です。いろいろなことを学び、身につけることで将来就きたい仕事に近づけるだけでなく、人生が豊かなものになります。何かを学ぶことは、人生をどんどん楽しいものにしてくれますよ。
学生時代は語学を積極的に学び、英語、ドイツ語、タイ・ラオス語、韓国語に堪能
専門:貿易実務、通関・関税
略歴:東京外国語大学でタイ・ラオス語を学ぶ。1998年日本貿易振興会(現・日本貿易振興機構)に入会。農水産課、鳥取事務所、アジア経済研究所、貿易投資相談課、海外事務所運営課、マニラ事務所を経て、現在は貿易投資相談課課長代理。2001年通関士試験合格。2009年AIBA認定貿易アドバイザー試験合格・会員登録。2019年5月~日本貿易学会理事、2021年7月~アジア市場経済学会理事などの要職を歴任。
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