理学療法士の主な仕事は、対象者の身体運動機能の回復や維持・向上を目的としたリハビリテーションです。同時に、健康寿命の延伸に寄与することもまた理学療法士の役割であると考えます。高齢者が自分らしくいきいきと生活するために大切なのは「気力」。その気力の源となるものが社会生活における「役割」です。家庭や地域社会で役割を担い、人と関わりながら生活することが介護予防において大きな意味をもつのです。私は、これまでリハビリテーションを通じて高齢者が住み慣れた地域へ復帰するための支援に携わってきました。対象者が自宅に帰るには、地域資源や他の医療機関との連携、介護保険制度のことまで包括的に学ぶ必要があります。これからの時代に必要とされる理学療法士となれるように、自身が経験した実例を学生に伝えたいと考えています。
理学療法士は高度な専門知識と技術を併せもつ医療技術職です。卒業後、即戦力として活躍できる実践力を学生が身につけ「本番に強い理学療法士」となるために福田先生が心がけているのが「学生参加型」の授業。座学で得た知識をもとに、すぐにグループディスカッションやロールプレイを行うことで、記憶が定着し、さらに実践経験を積むことができるといいます。先生の担当授業は「理学療法評価学」をはじめ「生理学」「リハビリテーション関連職種概論」など多岐にわたります。経験に裏付けられた指導が学生たちの確かな成長を促します。
医療・スポーツ分野のほか健康に関する社会的ニーズの多様化により産業分野においても理学療法士の活動の可能性は広がっています。自分らしく健康的に生きたいと願うすべての人を支援するために、共に学びましょう!
専門分野/運動療法学I(運動器疾患)、日常生活活動学II、理学療法評価学、生理学II、リハビリテーション関連職種概論
略歴/一般病院および介護老人保健施設にて理学療法士として勤務。2022年9月、専門学校倉敷リハビリテーション学院へ入職。後進の指導に熱意を注ぐ。