学生自身が直接体験し調査したことに基づいて、自分の見解を導き出す能力を育成。「万葉集」をはじめ、古代文学の研究を専門とする月岡先生に、この学問を学ぶことで得られるスキルについてお聞きしました。
現代社会で氾濫する情報の中から確かな答えを探し当てるためには、自分自身が実際に対象と向き合って調査し、多角的な視点で物事を捉えることが大切です。本学科は、文学作品の綿密な調査や文化現象のフィールドワーク、古文書の読解などから、学生自身が目で見て体験し、知っていくことで自分の意見を強化していきます。それを繰り返し得た調査能力は、どんな分野の社会人の一員となっても多くのリサーチに生かされるはずです。
興味のある事をとことん追求する「専門的な学び」がこの学科の面白さです。私は小学生の頃から「古事記」に興味があったので、深く学ぶことでさらなる発見を得られたことは大きな喜びでした。また、ラジオサークル「FM-CATY」での活動を通じて、ラジオをはじめとしたメディア関連で働くことへの憧れが強まりました。学科で身に付いた、対象への調査や情報収集の仕方、トークや文章で人々に伝える技術を役立たせたいです。
高校時代の古典の先生との出会いがきっかけで、この分野に興味を持つようになりました。将来は僕も生徒たちに国語や古典の面白さを伝えられるような教師になるのが夢です。この学科は、文学の基礎的な知識の習得はもちろん、学生同士で考えを共有することで自分の調査だけでは得られなかった知識にも触れることができ、どんどん学びが深まります。現在は教職課程を履修しており、中学校国語科2種免許取得のため日々励んでいます。