本学科では、授業や学科サークル活動の一環として、企業と協働し、さまざまな食品を開発しています。福岡県にある(株)ふくれんが豆乳を製造する際に出る、おからを微細にした飲料を使ったレシピ開発も、その一環です。おからは腐りやすく、食感がバサバサしがちなため、廃棄されることも多いですが、栄養価の高いおからを活用することは、食品ロスの削減にもつながります。学生にとっては、生産現場から商品化に至るまでの流れを在学中に体験する貴重な機会となり、社会性を養うことが可能です。このプロジェクトは学科サークルである「食品開発Lab.」によって進められていますが、今後は北海道で生産される規格外の野菜やエゾシカを活用した商品開発にも取り組み、地域の特産品づくりに役立てていきたいと思っています。
食品開発Lab.ではSDGs弁当や創設者の鶴岡新太郎先生のレシピであるデミグラスソースも商品化
私は、海藻由来の成分および未利用食品の機能性成分を活かした食品開発の研究を進めています。わかめや昆布などの海藻に含まれるフコキサンチンは強い抗酸化力のあるカロテノイドの一種で、脂肪減少効果があることからサプリメントとしても発売されています。そのフコキサンチンを使用し、おいしく食べられてダイエットにも役立つお菓子を開発中です。フコキサンチンは濃度が高いと海藻の味が出るため、効果を損なわず食べやすさを追求しています。今後も未利用食品を活用し、おいしくて身体に良い商品を開発していきたいと考えています。
食品開発Lab.や食育教室に参加した卒業生が、「得難い経験ができた」と話してくれるのがうれしいそう
本学科の特長は、栄養士の知識と調理技術の両方が学べることです。健康とおいしさを兼ね備えた食ができれば消費者に喜ばれ、町おこしにもつながるかもしれません。食で世の中を変えたいと思う人を待っています。
管理栄養士と調理師とのダブルライセンスを活かして、おいしさと健康の両立を目指している
専門:食品栄養学、調理科学
外国語大学在学中に日本料理と出会い、その繊細さと奥深さに魅せられて中退。昼はホテルで働き、夜は専門学校に通いながら調理師免許を取得し、日本料亭に就職。激務により体調を崩し、身体を支える食の重要性に気づき、大学で栄養学を学ぼうと決意。東京農業大学応用生物科学部管理栄養士専攻に進学。東京農業大学大学院農学研究科食品栄養学専攻修士課程修了。2018年より本学に着任。
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