5年前に来日して以来、小中学校や高校での外国語指導助手として勤務。2019年から本学科の専任教員として、スポーツの現場で使えるリアルな英語や知識を備えた人材の育成に取り組んでいます。以前から、日本で学ぶ英語は「実際に使える英語」ではないと感じていました。そこで私は、学生たちに基本的な文法や仕組みなどを教えた後は、できるだけ学生自身が、学んだ英語を使っている姿を想像しながら練習できるよう、スポーツの現場でありがちなシーンなどを通じて、アウトプット経験を重ねる授業を心がけています。私自身が日本語を勉強しはじめた頃、教科書に書かれた表現をいくら覚えても、実際の会話にならないことが多かったので、その経験を活かし、聞き取ることと伝えることの両方をより自然にできるよう指導しています。
1年次からネイティブ教員の指導を中心に「英語で英語を学ぶ」ことを徹底。できるだけミスを恐れず、お互いを高め合える雰囲気を重視しています。上手に外国人と接することができるように海外のマナーやエチケットを身につける授業や、ケガや症状を英語でどう伝えれば良いかを学んでからロールプレイなどに挑戦する授業など、多くの練習を重ねて身体に英語を覚え込ませます。ケガ人の手当てが英語でできたり、自分の意見やアドバイスを相手に自然な英語で伝えられるような、スポーツ・イングリッシュ・パーソンの育成を目指しています。
将来何をしたいか、何になりたいか、分からなくて焦っている方もいるかもしれません。そんな人は、まず目の前にある機会を活かし続けましょう。自然と経験と適応力が身につき、色々な可能性が広がりますよ。
専門:スポーツに特化した英語教育プログラム「プレゼンテーション」「マルチカルチャー」など。スコットランド出身、エジンバラ大学大学院卒。来日から5年間ALTとして勤務後、現職。学生時代は陸上部で短距離走と走り幅跳びの選手として活躍、全国大会にも出場。「競技スポーツを通じて、チームワークと個人的な努力の大切さを学びました」。趣味は筋トレ。ストイックな食生活を送りながらマッチョな身体造りを継続中。