20年以上の現場経験を活かした指導を心がけています。卒業後、即戦力として働けるように、まずは掃除・挨拶・時間管理という基本を常に意識。特に鮮度が重要な魚を多く扱う日本料理の現場では、衛生面は重要です。周囲を常に清潔に保ち、挨拶をして信頼される人になれば、どんどん仕事を任せてもらえるようになります。もちろん、「楽しむ」ことも大切に。オモシロ話で肩の力を抜きつつ、現場の体験談や知っておくと役立つことを伝えています。
担任するクラスでは、講師陣の現場ネットワークも活かしながら、一人ひとりの希望や性格に合わせた就職先を紹介。就職後のギャップがないように、料理以外のこと、例えば人間関係についても話をします。料理人は笑顔を与える仕事。まずは学生自身が笑顔で楽しめるように、全力でサポートします。
料理が好き、楽しいと思えたら続けられます。卒業後、笑顔で訪ねて来てくれたら本当に嬉しいですね
「毎日つくる実習」では最初の30分を基礎技術の習得に充てる。包丁を素早く正確に扱い、薄切りやみじん切り、かつらむきなどを繰り返し、技術を自分のものに。切る・煮る・焼く・蒸す・揚げるという日本料理の基本的な調理法はもちろん、季節による食材の変化や美しい盛り付けへの感性も磨く。「バンケットトレーニング」ではホテルの宴会場や学校、病院などの大量調理の現場と同じ緊張感のもと、教職員や学生のランチ約500食をつくり、チームワークや時間管理能力も習得。一般のお客様に料理を提供する機会も設け、即戦力を育てていく。
日本料理の基本となる「出汁」の取り方からマスター。現場出身の先生が親身にアドバイスしてくれる
「できない」とは言わず、努力を続けてほしいです。あきらめない限り、必ず上手にできるようになります。日本料理の繊細な技術や舌、それに斬新なアイデア力を磨いて、AIや機械に負けない料理人を育てます。
専門:日本料理
実家は民宿で、料理に使われる魚が幼い頃から身近にあった。プロの料理人である知人に憧れ、DAICHOに入学。卒業後は学校の母体である和食「うお健」に就職。既製品を使わず何事も一からつくる姿勢、スピーディな仕事ぶりなど当時の料理長から料理人としての心得を学んだ。料理長に付いて長野県にある老舗温泉旅館「中棚荘」に転職し、17年を過ごす。DAICHO時代の恩師に呼ばれ、東京のグループ校で教えたあと現職。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。