土木の守備範囲は広く、そこが土木の面白さだと思っています。道路、鉄道、橋梁、トンネル、ダム、港湾、上下水道など、普段皆さんが何気なく使っているもの、逆に言えば、誰もが使ったことがあり、実は生活に欠かせないものばかりが土木の分野です。「渋滞をどうさばくか」「信号や標識をどこに配置するか」といった交通工学も土木。上下水道の衛生や、道路や橋の耐震、災害対策、都市計画やハザードマップも土木と深い関わりがあり、想像以上に身近で幅広い世界なのです。土木は人間の生活を支え、また豊かにしていく学問でもあります。ここでの学びを活かして就職し、いつか近い将来、様々な現場を任されるようになれば、「この道路は僕が作った」「この橋は私が考えた」と胸を張って言うことができるようになりますよ。
授業では、現場監督になるために必要な施工管理、設計、積算について指導。施工管理については、2級土木施工管理技術検定の第一次検定(学科)に対応した内容となっています。現場と同じ機器を使う測量系の実習や現場見学会なども実施し、土木の現場を体感する機会を設けています。現場監督としてキャリアを積めば、現場で指示するだけでなく工事資料作成や他現場との調整、工事費などの金銭面についても考えなければなりません。授業では先生自身の経験を活かし、実際の仕事の流れや進め方、知っておいた方が良い知識なども紹介します。
高校を卒業したら、いよいよ自分の好きなことをたくさん学ぶ時間です!もし好きなことや興味のあることが道路や橋などの大スケールな「ものづくり」なら、ぜひ修成で学び、人の役に立つ仕事で活躍してください!
専門:施工管理、設計演習、積算、情報処理・CAD、力学
兵庫県出身。父親が土木の現場監督をしていたことが、土木に興味を持ったきっかけ。また道路や鉄道も好きだったので「自分がめざす分野は土木だ」と、大学では土木工学を専攻した。卒業後は役所の土木系職員として勤務し、監督員や道路の設計などを担当。様々な現場経験と1級土木施工管理技士の資格を活かして、修成建設専門学校の教員に。趣味は旅行、ゴルフ。