私自身も鉄道が大好きで、いくつかの社会経験を経た後に、鉄道会社に入社しました。駅係員、車掌、運転士と夢を叶えていく喜びとともに、鉄道の仕事は好きなだけでは務まらないことも実感しました。何よりも守らなければならないのは「安全」。お客さまの命をお預かりしているのですから、その責任は重大です。鉄道会社に入って安全を徹底するには、学生時代からの生活、意識が重要。時間厳守、忘れ物をしない、社会ルールを守るといったことが、将来必ずつながります。また、鉄道は水道やガスと同じくライフラインのひとつ。社会、経済、生活、人など、ありとあらゆることを支え、絶対に欠かすことができません。学生には常に鉄道の安全、社会的意義を伝えるようにしています。
「ステーションケーススタディ」では、駅係員、車掌、運転士の業務を実践的に練習。車両や自動改札などを再現した実習室で行うので、どの学生も楽しく取り組んでいます。もちろん、「鉄道業界対策」などの講義も大切。各鉄道会社の事業内容や特長を知ることは志望先の選択、選考試験、面接にも活かされるからです。「鉄道地理」はグループごとに時刻表を見ながら観光プランを作成し、発表。鉄道会社では、放送をはじめ人前で話す力、仲間との連携やコミュニケーション能力が想像以上に必要なので、しっかり養っていきます。
鉄道の仕事は社会に貢献できる仕事。誰かの夢や思いを運ぶ素晴らしい仕事でもあります。鉄道科では、知識も技術も将来に必要な意識も身につけられます。ぜひここで学びませんか。みなさんの未来へ出発進行!
専門:車掌・運転士実務、鉄道業界対策、鉄道地理、駅スキルコンテスト、鉄道企業、キャリアプランニング
大学卒業後、飲食業や広告業を経て、2008年近畿日本鉄道株式会社に入社。駅係員、車掌、運転士として勤務する。鉄道の仕事の魅力、自身の経験や知識を後進に伝えるため、大阪鉄道・観光専門学校の教員に転身。学生の憧れの存在でもある。