バイオマス(生物由来の資源)からエネルギーを創り、その特徴を活かしながら効率的に利用するための研究を行っています。バイオガスは、家畜のふん尿などの有機物が分解される際に生まれるガスで、多用途なエネルギー源として活用することができます。こうした仕組みをうまく使えば、畜産から出る廃棄物はただの廃棄物ではなく、新たな価値を創出し、地球にやさしい循環型社会を作り出すことができます。研究の基盤となっているのは「畜産環境問題を解決し、資源を無駄にせず再利用することで未来の世代に美しい地球を残したい」という思いです。農業が生み出す資源を最大限に活かし、環境負荷を減らしながら持続可能なエネルギーを生み出していくことで、地域の循環型社会の形成に貢献し、未来の持続可能な発展を支える力になると考えています。
再生可能エネルギーとしての水素の活用法や実用に向けた取り組みについて詳しく説明していく石川先生
石川先生のゼミでは、農畜産業で活用できるさまざまなエネルギーの特徴や発電方法などについて、演習を通した学習を展開。「太陽光や風力など、それぞれの発電特性を比較して、各エネルギーの組み合わせ方についても習得します」と石川先生。どんな状況でも安定してエネルギーを利用するためには、複数のエネルギーのキャリアを持つことが大切だと語る。また、授業では学生と共に教材を使った実験も行う。「座学的な知識学習だけではなく、実験教材を使用することで興味を持って主体的に学ぶ能力を養っています」と石川先生。
水素自動車の模型を使って、学生たちに発電のしくみをレクチャー。実験を通して楽しみながら学べる
農畜産業や環境問題の解決に興味があれば、大学でこういったテーマを学んでみるのも一つの選択肢です。このような研究を進めることで、持続可能な未来を創り出す手助けができるかもしれません。
「積極的な質問や議論に参加する姿勢、グループディスカッションでの自発的な態度が大切」と話す
専門:農業工学
酪農学園大学・大学院卒業後、糧業やエネルギー関連の企業で活躍。北海道大学での学位取得、同大学院情報科学研究院、工学研究院を経て、2022年に酪農大の教員となる。趣味は筋トレ。頭を使うことが多いので、身体も鍛えることを意識しているそう。毎年開催されている札幌ドームの6時間リレーマラソンでは、卒業生たちと集まったチームで好成績を収めている。
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