奥寺ゼミナールでは、企業の「業績の向上」と「労働者の勤労生活の向上」に着目し、企業は営利を追求するだけではなく、企業で働く労働者の生活をも同時に向上させる、という双方にとって「win-winの関係」を構築する可能性を研究しています。理論・実態ベース、ヒアリング、フィールドワーク等も行いながら、グループワークで取り組んでもらいます。
法のもとでは平等であっても実質的には不平等なこと、公正ではないことが世の中にはたくさんあります。恵まれていない人があなたの周囲に存在していることに気づいてほしいのです。そして「自分は誰かの不幸や不平等に加担していないか?」と、自らに問うことを心がけてほしいと思っています。そうすれば、これまで見えていなかったものが見えてくるかもしれません。
「平等な社会を実現するための働かせ方、働き方とはどのようなものか。そんなことに興味をもち、主体的に学んでほしいと考えています。ゼミでの学びは、今の社会に順応するだけの器用さを手に入れるものではありません。会社や上司からの明らかに違法で不条理な命令や要求に対しては、毅然とした態度で『ノー』と言えるような知識と強さを身につけてほしいですね」と奥寺教授。ゼミでは知見を広げるために、ゼミ内での発表だけでなく、他のゼミとの合同研究活動も行い、学内のプレゼン大会、他大学との研究交流会にも参加しています。
現代は、働くことや幸せとは何かを“考え抜く”ことが必要です。今までとは違う働き方を模索しながら、将来の生き方を考え抜きましょう。そうすれば、閉塞感漂う日本社会をきっと変えることができます!
専門:経営学
中央大学商学部卒、同・大学院商学研究科博士後期課程満期退学。2009年千葉商科大学商経学部に着任。