英語を学ぶうえで、「通じる英語」を身につけることも大切ですが、同じようにコミュニケーション能力が重要です。多くの企業でも英語力が重視されていますが、同様に日本語でのコミュニケーション能力が求められています。傾聴力、情報分析力、パラフレーズのスキル、口頭発表のスキルなど、仕事の中では言語を駆使する能力に加え、さまざまなコミュニケーションスキルが必要になります。話している英単語の意味だけを理解したり、相手の話を直訳したりするのではなく、相手の表情を見て、相手の意図を掴めるように注意してコミュニケ―ションを取ることができる。そのような気配りができる学生を育てたいです。
奥村先生が担当する通訳の授業では、英語運用能力を高めるためのエクササイズから、少しずつ通訳に必要なスキル(聞く力、集中力、ノートテーキング、情報分析、訳出)を身につけていきます。実際のスピーチ動画を通訳したり、自身の通訳の録音を聞き反省点を自己分析したり、実践型の授業を重視。直訳ではなく、相手の意図を読み取り把握するための聴解力や分析力を身につけていきます。また、ゼミではSDGsをテーマにして、グローバルな問題を身近にある社会問題として理解し、問題解決型プロジェクトに取り組んでいます。
コミュニケーションには、言語を駆使する能力だけでなく、相手の意図を読み取ることが必要です。コミュニケーションに必要な能力を幅広く学び、英語でのコミュニケーションをもっと楽しみましょう!
オーストラリア生まれ。クイーンズランド大学大学院外国語学部研究科修士課程修了(MA)、シドニー大学大学院教育学研究科修士課程修了(MA)、東北大学教育学研究科博士後期課程修了(PhD)。マツダ株式会社での社内通訳、会議通訳を経て、現在神戸女学院大学英文学科准教授。専門は異文化コミュニケーション、多文化教育。社会変化に対しての教育現場での研究をしている。