どうすれば身近な地域が、もっと活気にあふれ楽しくなるでしょうか。私の研究テーマは「不動産を通じた都市経営」。具体的には、商店街のお店やお客さんのつながりを調べたり、商店街と大型ショッピングモールがお互いに協力できる方法を探ったりしています。まちづくりでは、地元に根差した不動産業者さんがキーパーソンとなり、物件を右から左へ流すだけでなく、福祉カフェやゲストハウスなど独自の発想で地域に新たな価値を生み出しています。そうした活動は人と人の新しいつながりを生み、地域をさらに盛り上げる力になっています。私は学生の皆さんにこうした“まちの仕掛け人”と一緒に考え行動する機会を提供し、実践的に課題解決を学ぶことを重視しています。将来は、自らが地域のキーパーソンとなり、地域を支える人材へと成長してほしいです。
ひとつの建物のリノベーションが起爆剤となり、エリア全体の価値を高める「エリアリノベーション」
阪西先生の授業では、古い建物を魅力的に生まれ変わらせた人など、“まちの仕掛け人”と直接会い、共に活動しながら、不動産の役割や実践的な取り組みを学びます。また、藤井寺商店街の空き店舗を拠点としてリノベーションする予定。学生自身が主体となり、アイデアを形にして新しい価値を生み出します。他学部や商店街の方々とのコラボなど、展開は自由自在。ひとつの建物のリノベーションが少しずつエリアに変化を起こし、賑わいを生み出す「エリアリノベーション」の仕掛け人となり、地域に貢献する喜びを体感しながら学びます。
まちの仕掛け人のアイデアや行動力、情熱に触れ、まちの新しいストーリーをつくる力を育む
不動産の仕事は、建物の売買だけでなく、まち全体をもっと楽しく、魅力的にできる、とても素敵な仕事です。「エリアリノベーション」を学び、まちの人々に喜ばれるような地域の新しい担い手を一緒にめざしましょう!
地域に出て、地域の方々と一緒にその場で考えてみる!そんな機会をたくさん提供します!
大阪市立大学大学院都市経営研究科博士後期課程修了。博士(都市経営)。塾講師・広告代理店勤務を経て、不動産業界団体においてエリアリノベーションやボランタリーチェーンの構築・運営に従事。様々な地域のキーパーソンといえる不動産事業者への取材や支援活動などに精力的に取り組む。現在は、その経験や知見を活かし、新たな「地域のキーパーソン」の育成に力を注ぐ。藤井寺市観光協会理事、まちリンク協議会会長など
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