今まであまり本を読まずに来た人たちに、本との出会いの場を提供したい。図書館司書の資格を取って図書館で働くうちにそう思うようになり、移動古書販売を始めました。本を読まない人が増えていて、このままでは本の業界は先細りになっていく、という危機感があったんです。もっと気軽に本と触れ合ってもらいたくて、ジャンルは絞らず浅く広い品ぞろえがモットー。お買い物ついでにたまたま見かけて、表紙がきれいだったから買ってみます、と言われたときは本当にうれしくて…。そういう瞬間に立ち会えたとき、やりがいを感じます。初めての絵本を買ってくれた子たちの成長を見てみたいから、あと10年続けることが、今の目標です。
会社の指示でとある資格試験を受けることになり、久しぶりに勉強したら、とても楽しかったんです。もっと学んでみたい!と思いまして、せっかくなら大卒の資格が取れて、この先役に立ちそうな知識をつけたい、と考えました。何を学ぶか考えている時に、子どものころから本が好きだったことと、当時よく図書館に通っていたことなど思い出して。それなら図書館司書の資格を取ってみようかな?くらいの、軽い気持ちでした。図書館司書取得のコースがある数少ない大学だったこと、通いやすい場所にあったことから、聖徳大学を選びました。
私は専門学校卒だったので、3年次編入でした。正直なところ、図書館司書の仕事もよく分かってなくて、カウンターで貸出のスタンプ押す人、くらいのイメージでの入学でしたが、実際に勉強が始まってから、“生涯学習”の大切さ、興味深さを実感したんです。本当に勉強が必要になるのって、社会に出てからなんだ、と思いました。レポートを書くことが中心なので、教科書や学習指導書、習ったことを参考に考えていると、今までの経験と新しい知識と混ざってくるのを体感して、自分がアップデートされている充実感がありました。聖徳大学で身についた、受け身ではなく能動的に学んでいこう、という姿勢は一生の財産になると思います。
移動古書販売/通信教育学部・文学部・文学科・図書館情報コース/資格取得後、大学の図書館に応募して即採用になった草薙さん。でもちょうどコロナ禍の真っただ中で、大学は休校中。本を取り寄せて研究室に届けるなどの担当業務は忙しかったそうですが、学生の来館はありませんでした。仕事は楽しかったものの、やはり本を介して人と関わりたい、という気持ちが強くなり車での移動古書販売を始めることを決意しました。「司書の仕事ではありませんが、聖徳大学での学びがなければ、この道に至らなかったと思います」。お仕事柄、本を取り巻く現状に関心のある方たちとの出会いもあり、「何か語り合う機会があれば」と考えています。
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