「日産ミュージアム」では、収集、保管、研究、企画展示という専門的な業務を1人で担当しています。実際に開発者に取材をし、その想いを盛り込んだ自社開発のエンジンの歴史をまとめる作業は、今一番力を注いでいる仕事です。一般の見学者にはエンジンの歴史の説明を行い、工場見学のツアーの企画運営も担っています。このような地域貢献活動や歴史を伝えていくことが、まさに博物館の使命であり、これらの仕事すべてに玉川大学で培った知識やノウハウが役立っていることを実感しています。私は、夢を持ち、その実現のために一歩踏み出すことが人生で一番大切なことだと考えています。玉川大学への入学は間違いなくその一歩でした。
大学院修了後、日産自動車株式会社に入社しました。以来、30年以上エンジン設計に携わってきましたが、その知識や経験を自社の博物館「日産エンジンミュージアム」の運営に役立てられたら“第二の人生も楽しくなるだろうな”と考えたことがきっかけでした。当時は博物館で働くためには資格が必要だということさえ知らず、仕事内容も十分には理解していませんでしたが、会社の先輩が本学で学芸員資格を取得したことを知り入学を決意しました。ゼロからの挑戦は大学が提供する履修モデルを参考に年間学修スケジュールを立てることから始まりました。
エンジン設計に携わってきた経験も生かされています
当初の目的は資格取得に傾いていましたが、学修が進むにつれて博物館の社会的な意義や学芸員の役割、そして博物館で働くことの素晴らしさを感じるようになっていきました。経験豊富な先生方によるスクーリング授業や実習を通して、博物館、学芸員の真の価値を発見るしたことは私にとっては資格以上の重みを持っています。印象に残っている科目は、学芸員の役割とは何かを具体的に捉えることができた『博物館実習』です。虫食いがある古文書の補修や土器の展示方法などをレプリカではなく本物を使って体験できたのは学内に博物館を有する本学ならではのことだと思います。
来館者にはエンジンの歴史の説明を行います
日産エンジンミュージアム勤務/教育学部 教育学科 卒/1986年、東京工業大学大学院修了後、日産自動車株式会社に入社。2017年、同社を退職。2018年、学芸員資格を取得するため玉川大学通信教育課程に入学。2019年9月、学芸員資格を取得。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。