視能訓練士として、眼科で患者さんの視力検査や眼圧検査をはじめとした、さまざまな検査を行っています。まだまだ新人なので、経験豊富な先輩方から教えていただいたり、より円滑に検査を進められるよう同期のスタッフと一緒に練習するなど、日々技術を磨いているところです。眼鏡の度数を合わせていく「眼鏡合わせ」では、患者さんとの会話の中で今の眼鏡で不便なところを探り出し、理想の眼鏡へと近づけられるよう度数を合わせていきます。患者さんの意図を汲み取りながら調整を繰り返していくなかで、「今までの眼鏡よりも見やすくなった!」と喜んでいただけた時、お役に立ててよかった・・・と実感し、とてもやりがいを感じています。
私自身が普段から眼鏡をかけて生活をしていました。特に見え方に不自由を感じてはいませんでしたが、高校2年生の時に初めてコンタクトレンズを使った際、度数が合わずに大変な思いをしました。その時初めて「見える」ことが当たり前ではないということに気がつきました。「見えにくい」ということがいかに不安をもたらすのかを身をもって実感したこの経験から、見えにくい人の視覚を支える仕事がしたい!と思うようになりました。そこで、検査、検診だけでなく、訓練やリハビリによる視力向上にも貢献できる「視能訓練士」をめざすことにしました。
先生方はとても親切で話しやすく、卒業したあとも相談に行けるくらい、距離が近いことがこの学校の魅力だと思います。国家資格である「視能訓練士」の勉強は、講義内容だけだと難しく、覚えきれないことも多かったのですが、先生の余談をメモすることで、強い印象が付き、覚えられることもありました。技術面では、自主練習も積極的でした。正直、自分一人では気が重い時も、友だちと一緒ならわからないことを相談しながら取り組むこともできました。こうして卒業した今思うのは、学校で学んだ講義と実習の基礎が、仕事をする上で重要な礎になっているということ。「正常を知らなければ、異常はわからない」。この言葉が、日々身に沁みています。
社会医療法人 秀眸会 大塚眼科病院 勤務/視能訓練士学科 卒/2023年 卒/普段から眼鏡をかけて生活していた澤田さん。度数が合わず大変な思いをした経験から、視能訓練士を目指したそう。現在は新人として日々修練を積んでいるが、「今後は実習生に指導する立場となれるよう、技術力だけでなく、さまざまな知識を増やすための勉強もおこなっていきたい」と話してくれた。