在学中からの念願が叶いイタリア料理店で働いています
イタリア料理店「カステリーナ横浜」に勤務して、サラダ、フラン、パテなどをつくる前菜場を担当しています。まだ入社2年目で至らないこともありますが「ついに調理師になった」という喜びもあり、だからこそ、もっと成長していかなければという気持ちも強くなっています。普段、心掛けているのは「キレイ」にすること。料理は目でも楽しんでいただくものなのでビジュアル(盛り付け)に細心の注意を払うとともに、調理台の周囲を常に清潔に保つという2つの点で「キレイにする」を実践しており、お客様がSNSで発信される「おいしかった」「雰囲気が良かった」などの言葉を励みにしつつ、その声をもっと増やせるように頑張っていきます。
小学3年生の時、授業の一環として職業体験施設でピザをつくったことがすべての始まりです。それまでもピザは好きな食べ物のひとつでしたが、調理前のフワフワな生地に触れるのは初めてでしたし、その生地の上に具材やチーズを載せていく工程が思った以上に楽しくて、焼き上がったピザは、いつも以上においしく感じられました。自分が調理師になる未来など少しも考えていませんでしたが、その「ピザ体験」以降は、おいしい料理で多くの人に喜んでもらえるようになりたいと考えるようになり、西洋料理、中でもイタリア料理の道に進もうと決意。調理経験がなくても基礎から丁寧に教えてくれる学校だと直感したYAMANOTEに入学することにしました。
生ハムはイタリア製のスライサーでカットしています
入学当初は、調理経験がほとんどなく物覚えも良い方ではない自分がついていけるか不安もありましたが、毎日、コックコートを着て、包丁を握り、鍋やフライパンに触れる調理実習をひたすら繰り返すことで、少しずつ様になってきたと感じられるようになりました。初心者にとって大根の桂剥きやだし巻き卵の実習&テストは大変でしたが、大根や卵を買って帰り、家で何度も練習した時間は貴重なものだったと思います。また、卒業料理創作展「東京山手祭」に際してはスープや魚料理とともにピザ(マルゲリータとジェノベーゼのハーフ&ハーフ)を出品。小学生からの「ピザ愛」(笑)を貫き通したという意味でもYAMANOTE2年間の集大成となりました。
料理の盛り付けには繊細さと大胆さが求められます
カステリーナ横浜 勤務/調理総合本科 卒/2024年卒/小学3年生の時のピザ焼き体験以来、イタリア料理に惹かれ続け、2024年4月にはイタリア料理店を6店舗運営するカステリーナ・グループに入社。当初は神楽坂にある店舗に勤務し、プロとしてピザづくりにも携わっていたが、2025年1月、カステリーナ横浜に異動。新たな環境の中でさらなる成長を目指しているTさんの将来の夢は「三つ星が取れる料理を創作すること」と言う。また、在学中に受講した公邸料理人(在外公館などで賓客をもてなす調理師)の特別授業の印象が強烈だったこともあり、「国を代表して国際的なスポーツ大会に出場する選手団に帯同する調理師になりたい」という目標も持っている。
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