現在は、リハビリをメインとする介護老人保健施設で介護福祉士をしています。生活介助の中でも程度の軽いものが多く、学校で学んだ基本的な知識が役に立っています。まだ2年目で、利用者さまに対してどこまで介護を行なっていいかわからず、やりすぎてしまうこともあるのですが、そのおかげか名前を覚えてもらえることもあり、「伊藤くんならやってくれるよね」と言われると、信頼されている実感があって、やりがいを感じます。利用者さまやそのご家族はもちろん、一緒に働く職員にも頼りにされる存在になるよう、もっと頑張りたいと思っています。
中学校の時に性格診断を受けて、スクールカウンセラーの方に「介護士の仕事に向いているのでは」とアドバイスをいただきました。それまで興味はなかったのですが、その時初めて介護の仕事を意識するようになりました。高校で再び性格診断を受け、ここでも同じ結果が出たことで、介護の道に進もうと決めました。進学先の専門学校は、自宅から遠いと通学が大変なので、通いやすいエリアで探したいと思い、東京未来大学福祉保育専門学校を見つけました。同じクラスにもう1名、受験する生徒がいると聞いたこともあり、私も受験しようと決めました。
特に記憶に残っているのは、非常勤の新津先生です。実習で、ベッドから車いすへの移動を介助する時、乱雑にしてしまうことを「投げ捨てごめん」と言われて注意されました。今、実際に介助を行う上で、もちろん利用者さまに丁寧に接することを心がけていますが、気を抜くと「投げ捨てごめん」の状態になってしまいそうなので、いつも先生の言葉を思い出し、自分を緊張させるようにしています。今後はもっと実績を積んで、介護実習指導者の資格を取得したいです。学生時代、お世話になった佐藤先生に「資格とれよ!」と激励されたことも大きな原動力になっています。
八葉会 介護老人保健施設レーベンハウス 勤務/介護福祉科/2018年3月卒/在学中、介護技術や知識をしっかり学んだことが今、現場で役に立っていると語る伊藤さん。介護実習指導者の資格を取り、有資格者が職員として参加できるカンファレンスに、恩師・佐藤先生と一緒に出席するのが今後の目標だそう