国内外のファッション誌等の紙媒体から、ファッション・ビューティー系ブランドのシーズンビジュアル、Web広告、SNSコンテンツまで、スタイリストとして幅広い分野を手掛けています。撮影では求められる以上のものを提案できるように、スタイリングを何パターンも考えたりと事前準備に力を入れています。仕事をしていて嬉しい瞬間は、街中や雑誌、ネットなどで自分が関わった広告を目にしたとき。それに、フォトグラファ、モデル、ヘアメイクといったプロ同士が力をあわせた相乗効果で、想定よりもずっと魅力的なヴィジュアルに仕上がったときは、チームの一員として素晴らしい作品づくりに携わることができたと誇らしく感じます。
スタイリストという仕事に興味を持ったのは小学校5、6年の頃と早かったですね。ファッション誌を隅から隅まで熱心に読んで、ブランドや様々なテイストのスタイリングを覚えるようになりました。本格的にこの仕事を目指すようになったのは、バンタン在学中に現場体験したのがきっかけです。卒業後は、グローバルに活躍するスタイリスト宇和島英恵さんのアシスタントになり、様々な広告のヴィジュアル撮影を経験しました。独り立ちしてまだ間もないですが、ゆくゆくはファッション業界の枠を超えて、自ら発信する力を持つクリエイティブなスタイリストになるのが目標。雑誌やオリジナルのプロダクトをプロデュースできたら…なんて考えています。
流行の発信元となる場所でファッションを学びたいと考え、高校卒業後は地元の愛知県から上京してバンタンへ。好きな授業は「ファッションヒストリー」で、例えば70年代ならヒッピー風のこんなアイテムが流行っていたなど、当時のカルチャーを絡めて楽しく学ぶことができました。それに、ヘアメイクやフォトグラファなど学部・学科を超えて作品を共同製作する「セッションワーク」授業も印象に残っています。スタイリストの仕事はチームで行うことが多く、様々な業種の方々と関わりがあります。知識・技術を教わることも大切ですが、在学中に実際の現場さながらの環境でコミュニケーション力を鍛えた経験は、今の仕事に活かされています。
ファッションスタイリスト(フリーランス)/ファッション学部 卒/2016年卒/入学前に参加したセミナーで、現役プロのクリエイター講師による現場感覚たっぷりな授業と、イキイキと楽しそうに学ぶ先輩方の姿をみたのが、バンタンを選んだ理由だと語る鈴木さん。2年制のスタイリスト専攻を卒業後は、宇和島英恵氏(SIGNO)に師事し、アシスタントとして国内外の雑誌、広告、CM等の幅広い分野で経験を積む。2020年頃よりスタイリストとして活動を開始し、2022年に独立。趣味は美術館でアートを鑑賞すること。「スタイリストに必要なのは引き出しの多さ。これからも数多くのアートに触れることで、感性を磨き続けたいです」と、抱負を話してくれた。