私が就職先にホテルを選んだのは、幅広い視野でモノを見られたり、季節ごとに違ういろんな食材を扱えるなど、いろいろなことができるのが魅力だと思ったからです。今はThe Okura Tokyoの製パン課にて、ホテル内のショップやレストランで提供するパン製造を担当しています。製造工程や新作発案において、自分の意見を臆せず伝えるようにしていて、その結果商品のクオリティが上がったり、自分の発案した新作が店頭に並んだときはとても嬉しくやりがいを感じます。
赤堀では、お客様を前にしてサービスするときの作法をしっかりと学ぶことができました。そのおかげで、今の現場でもお客様のことを考えたサービスなど、自然な作業ができていると思います。また、卒業制作の際に外部講師の先生から、「固定観念にとらわれない食材の組み合わせ」について教えていただいたことも印象的です。自由な発想や着想を大事にするという点で、新しいメニューの発案など今の仕事に大きく役立っています。赤堀には留学生がたくさんいて、その国や地域のお菓子をおみやげでもらって、こういうのが本場の味なんだ…といろんな刺激を受けました。
これからの目標は、技術の向上に向けて日々頑張ることが第一です。そして、ひとつひとつの作業や仕事を丁寧にこなしていって、周囲の信頼を得ていくことが今の自分の目標です。それがしっかりとできるようになれば、自分の目指す一人前のパン職人やパティシエに近づいていけると思います。また、海外から来ている仲間が多い赤堀だからこそ、いろんな国や地域の人たちとおしゃべりができたことは、ホテルでのこれからの仕事にきっと活きてくると思います。学んだことを忘れず、これからも一人前のパン職人やパティシエを目指して頑張ります。
The Okura Tokyo/パティシエ科/2017年3月卒/世界の一流ホテルに並ぶ格式と心地良さをそなえる、日本らしいホテルをつくりたい――。1962年、強い想いを原点として開業した「ホテルオークラ東京」は、2019年にThe Okura Tokyoとして新たに出発しました。そんな格式高い、伝統のホテルに勤務する松嶋さん。赤堀製菓専門学校で得た幅広い学びは、お客様への様々な気遣いが求められるホテルの仕事で活きることが多いと実感しているそうです。ひとつひとつの仕事を丁寧にこなしながら、これからもさらなる成長を目指していきます。