現在は東京都内の保育園で保育士として働いています。担当しているのは1歳児クラスで、16名の子どもたちを4人の保育士でみています。保育士として1年、仕事にもだいぶ慣れて、自分の役割も見えてきました。歩けるようになってきた子どもも増え、目が離せませんが、毎日がとても充実しています。また、やりがいといった点では、保護者の方々とのコミュニケーションも楽しみのひとつです。「最近家でよく手遊びをしているのですが、先生が教えてくださったのですか?」などと聞かれると、園での遊びを子どもたちが喜んでいることが実感でき、とても嬉しく思います。子どもの成長は私自身の大きな励みになっています。
実は、自分の将来についてあまり真剣には考えていなかった高校時代。進路選択を考えた時、ふと思い浮かんだのが、スポーツに関する仕事でした。スポーツ系の仕事はいろいろありますが、たまたま「子どもの運動不足が増えている」というニュースを見て、興味を持つようになりました。それからは子どもにスポーツを教えてみたいと思うと同時に、自分が幼稚園に通っていた際、先生が優しく接してくれたことも思い出して、そういったことを総合的に考えた結果、幼稚園や保育園の先生っていいなあ、と憧れるようになりました。子どもにとって人生の最初に関わる「先生」であることは、責任も重いですが、やりがいも大きいのではないか、と思いました。
保育に関する専門知識を学べたことはもちろん、礼儀やマナーなど、社会人として欠かせないことをたくさん教わることができました。なかでも、何事にも諦めず真心を持って取り組むことの大切さ、思いやりなど、気持ちの面で教わったことがとても多かったように思います。また、数多くある行事には積極的に参加するようにしていました。なかでもグループ校が合同で行う「三幸フェスティバル」で副団長を務めたことや、オープンキャンパスでリーダー役を担ったことは、学校生活のなかで一番の思い出です。自分で仕事を背負いすぎていっぱいいっぱいになってしまったこともありましたが、先生方の熱い励ましのおかげで乗り切ることができました。
ぽけっとランド明石町保育園 勤務/こども総合学科 こどもスポーツコース/2017年3月卒/オープンキャンパスに参加した際、保育士経験のある先生が多く、不安があるときは、先生が親身になって寄り添ってくれる、との話を聞き、名古屋こども専門学校に進学した寺島さん。「その通りの温かな環境で、先生方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と当時を振り返る。当初は地元での就職を考えていたが、新天地で挑戦したいとの想いから、東京都内の園に就職。「親元を離れることに不安はありましたが、思い切って自立することで、自分自身も成長できたと思います」と手応えを語ってくれた。