店頭に並ぶすべてのパンの成型を担当しています。その他に、計量や仕込み、食材の発注業務などもしています。仕事をする上で心がけているのは、あいさつや返事をしっかりとすること。職場のメンバーはもちろんですし、お客様に対しても笑顔で商品をおすすめするようにしています。やりがいを感じるのは、パンの成型が上達していくことが実感できたり、自分の作ったパンを嬉しそうに買ってくださるお客様の姿を見たときです。以前お客様に、「このパンおいしいのよね」と言っていただけたことがあったのですが、それが自分の作ったものだったので、嬉しさもひとしおでした。お客様と直接会話ができるのも、仕事の楽しさのひとつです。
小さい頃から、お菓子やパンを母と一緒に作っていたのがきっかけですが、実は、本格的に今の仕事を目指そうと思ったのは、専門学校に入ってからなんですよ。製菓やカフェ料理など幅広く学びましたが、中でもパンの授業がとても楽しかったんです。自分で成型したものがそのとおり焼きあがるし、生地の具合で状態が変わっていくのも面白くて。自分の作ったパンで人を笑顔にしたくて、この仕事を選びました。現在の勤務先のDEAN & DELUCAには様々店舗があり、パンの販売以外にも雑貨を取り扱っていたりと、私自身も好きなお店でした。学校の求人でちょうどパン部門での募集があり「好きなお店で自分のやりたいことができる!」と思い、決めました。
それぞれのお店ごとにフェアを開催していて、私が勤務している店舗でも限定パンを販売しています。上司に当たる先輩が作ったパンが、限定商品として店頭に並んでいるのに、とても憧れます。いつか自分で、1から考えたパンを作って、たくさんの人に「おいしい!」と言ってもらえたら嬉しいです。パンを作っているときは、このパンを選んで、食べて、おいしいといってくれる人がいると思うと幸せな気持ちになるんです。だからこそ、一つひとつ思いを込めて作りたいと思っています。厳しい世界ですが、喜びもたくさんある素敵な職業です。
株式会社ウェルカム DEAN & DELUCA有楽町店勤務/パティシエ・カフェ科/2016年3月卒/「飲食の世界に進みたい」ということ以外、目標がなかなか絞れなかったという名取さん。そんなとき、製菓・製パン・料理などを幅広く学べ、2年次に専攻が選べる横浜スイーツ&カフェ専門学校を知り、「自分が向いているものややりたいことが見つけられる」と思い、入学を決めたそう。学生時代は実習が多く、現場で役立つことをたくさん学べたという。現在は、学生時代から好きな店舗だった「DEAN & DELUCA」でパン職人として活躍中。「いつか、小さくてもいいので、自分のパン屋さんをオープンさせたいです!」と将来の目標を語ってくれた。