主にスマートフォンのゲーム制作に携わり、新作ゲームの3Dモーションを作成しています。自分が手掛けた作品をスマホで見ること自体嬉しいのですが、遊んでくれた人の感想をSNSで目にすると、喜んでくれる人がいるんだと感動します。私が大事にしているのは、常に技術の向上を意識すること。今の自分の技術に満足してしまったら、日々更新されていく周りの環境に置いて行かれてしまいます。新しいソフトや技術を一から学ぶことは大変ですが、常に学び続ける姿勢が大切だと思います。ソフトについては、触ったことのないボタンに触ってみるとか、不便さを感じたら調べたり聞いたり工夫をしてみたり。毎日少しでも向上していきたいです。
TECH.C.ではチームで映像作品を制作する課題に取り組んだことが印象に残っています。他の人と一緒にひとつの作品を完成させる難しさを学びました。一人ひとりできることが違うので教えてもらったり教えたり、自分の欠けているところに気づき、知らなかったことが身につく良い経験だったと思います。実際に現場で働いている講師の方から教えてもらえる環境が素晴らしいですね。業務ではMAYAという3Dモデルを作るソフトを一番頻繁に使うので、学生時代にMAYAを学べたことは今の仕事に役立っています。また、ゲーム業界との関わりが多く、作品展などで多くのゲーム会社の方と接点を持つことができ、就活にも活かされました。
学生時代は、与えられた課題に対して、前回よりも少しでもいいものを作るぞ、という気持ちを大事にするといいと思います。また思うように作品が作れない、他の人の方が上手…そんな悔しい気持ちは強いバネとして利用しましょう。私は高校時代に油絵を学びましたが、立体が作れないことに悔しさを覚えて彫刻を学び、今度は立体を勉強したのに3DCGがわからないのが悔しくてTECH.C.に入りました。悔しい気持ちをバネにしてきたのです。現在は3DCGのモデリングやモーションの仕事をしていますが、絵画で身につけたもの、彫刻で培ったもの、TECH.C.で学んだもの、そのすべてが今の仕事で活かされています。
株式会社コロプラ/クリエイターワールド/2023年3月卒/静岡県出身。子どもの頃から絵を描くのが好きで、高校では油画科に所属。予備校で彫刻も学ぶ。将来の進路を考えた時、ゲームの制作会社という選択肢を見つけ、東京デザインテクノロジーセンター専門学校(TECH.C.)に進学。「TECH.C.は、3Dを学ぶことができ、しかも現場で実際に働いている講師の方から教えていただける点に魅力を感じて選びました」。卒業後は、スマートフォン向けゲームの開発、提供等を行う株式会社コロプラに就職し、3Dデザイナーとして活躍中。「将来的には自分で一からキャラクターやコンセプトデザインを考えて、カタチにできるようになりたい」。