ショッピングモールの各お店が個別に使用しているポイントを、ショッピングモール全体のポイントとして統合管理できるアプリの設計、開発、保守運用を行っています。不具合の調整で原因を解明し、修正できた時に大きなやりがいを感じます。「こういう書き方をすると不具合が起きるのか」と探究心も満たされます。プログラムは「思った通り」には動かず、「書いた通り」に動くものです。だから、自分が作成したプログラムでエラーなどが発生した場合は、「自分はこう作った」という主観的な思いは捨てて、「どういう流れでプログラムが動いているか」を客観的に見る必要があります。いかに客観的な視点が持てるか。それをいつも心掛けています。
TECH.C.で特に印象に残っているのは、今までに経験のないデータベースの設計と実装をひとりで行ったこと。授業の合間などを使って徹底的に情報収集を行い、実装まで漕ぎつけました。当時、講師が経営する会社で、実際に設計をしたりプログラムを書いたりするアルバイトをしていたのです。会社員と同じくらいの時間をアルバイトで費やし、授業にも出て、そんな中で実装までできたことは自信につながりました。学校の魅力は最前線で働いている講師から学べることと、学生のうちから実際に仕事をするチャンスに巡り会えることだと思います。必要な知識を効率よく吸収でき、実務にすぐ役立てることができます。
この業界は、新しい技術が次々と登場し、使用する技術の移り変わりが激しいのが特徴です。そのため、新しい技術に対する抵抗感がなく、自身の知的好奇心を満たそうとする貪欲さが必要です。大学か専門学校か迷っている人は、プログラマーやエンジニアになって「何を作りたい」かを考えるといいです。WEBサイトやスマホアプリなど一般の人が活用するものを作りたい人は、専門学校で実践的な技術を身につけることをおすすめします。私が学生時代は、仲間同士お互い尊敬しあい、知識を共有するための勉強会などを開いていました。学校選びは、そういった校風などもオープンキャンパスで先輩に聞くなどして、チェックするといいと思います。
株式会社アドグローブ/AI&ロボットワールド/2023年3月卒/神奈川県出身。もともと高校の数学科教師を目指していた。「でも教師には社会経験が必要ではと思い、まずは興味のある分野を学んで知識と技術を身につけ一般社会で働く道を選択しました」。最も関心が深かったAIが学べる専門学校を探しTECH.C.に入学。学ぶうちにその魅力のとりこになり、卒業後はシステムエンジニアに。現在は、ゲーム制作からデザイン作成、ショッピングサイトやさまざまなアプリケーションの企画・開発・保守運用まで幅広く行っている会社で活躍中。「当面の目標は、使用する技術の選定や設計を行う段階から新規案件を提案できるようになることです」。