幼稚園で、年中クラスの子どもたちを担当しています。憧れの幼稚園教諭になって1年が経ち、ようやく仕事にも慣れてきました。職場に入ってすぐに運動会の練習があったのですが、何しろ初めての行事なので、何が正解なのかわからないまま指導していました。自信もなく、不安でいっぱいでしたが、運動会当日、子どもたちがイキイキと演技している姿を見ると、本当に嬉しくて。子どもたちからは「もういっかいやりたい!」、そして保護者の方々からは「感動しました!」という言葉をもらえて、私も大感激してしまいました。この仕事に就いたからこそ得られるかけがえのないコミュニケーションは、私にとっての大きなやりがいにつながっています。
中学の職場体験で保育士の仕事に触れたことが最初のきっかけでした。その時はまだぼんやりした気持ちでしたが、高校時代も憧れは変わらず、保育の道に進もうと決めました。子どもたちのキラキラした笑顔が好き、というのが一番の理由でしたが、大阪こども専門学校で保育について専門的に学ぶうちに、虐待やいじめなどの問題にも興味を持つようになりました。幼稚園の先生を目指したのは、保育というよりも、教育という視点で子どもたちに何かを伝えたい、関わりを持ちたいと思ったからです。園選びは数が多いだけに大変でしたが、その際も担任の先生が適切なアドバイスを下さったおかげで、自分が希望する条件を絞り込んでいくことができました。
オープンキャンパスに参加した際、「人との出会いや触れ合いを大切にしている学校だなあ」という印象を持ちました。入学してみると、まさにそのイメージどおりの学校でした。在学中は、保育に関する専門知識やスキルを学ぶことはもちろん、人との関わりの大切さについても学ぶことができました。全員参加の行事が多かったので、行事を通して同級生、先輩後輩、先生方、そして姉妹校とのコミュニケーションが発生します。時にはうまくいかないこともありましたが、そうした経験があったからこそ、相手の立場で考え、行動することの大切さを実感できました。この経験を、保育の現場でも役立てていきたいと思っています。
学校法人西学園 認定こども園 みどり丘幼稚園 勤務/こども総合学科 こどもスポーツコース/2017年3月卒/「ありがとう」という言葉を大切にする校風にひかれ、大阪こども専門学校に入学。「もともと人前に出るタイプではなかったのですが、本校の環境や学びを通していろいろなことに全力で取り組めるようになりました」。卒業式では生徒代表として答辞を読んだそう。「緊張していた私を、先生方が大きな笑顔で後押ししてくださいました」。憧れだった幼稚園教諭の仕事だが、「まだまだわかないことばかりです」と今井さん。「大変なことはたくさんありますが、若いうちにこうした経験を積むことは、必ず自分の力になると思っています」。