東京臨海病院で看護師として働いています。私が働くのは消化器外科なので、手術を必要とする患者様がたくさんいらっしゃいます。でも、患者様は手術前、手術中のこと、術後の経過や合併症など、この先どうなるのか不安でいっぱいです。先行き見えない不安を取り除くために「具体的に説明すること」を心がけています。何が起きるのかがわかれば患者様にも安心していただけるんです。患者様が何を思っているのか。どうすればより良いケアを行えるか。患者様のメンタル面を考えながら日々、ケアにあたっています。無事に退院される患者様の姿を見ると嬉しく思います。患者様からの「ありがとう」という言葉が、何よりの仕事の原動力なんです。
正直に言って、学生時代は人生で1番勉強したと思います。人体の構造・機能について学ぶ「解剖学」「生理学」などは、覚えることが本当にたくさんありました。休み時間に友だち同士で問題を出し合ったり、先生のところへ教えてもらいに行ったことをよく覚えています。先生がとても親身に教えてくれたので、わからないところは確実に理解することができました。特に国家試験の勉強がはじまってからは、毎日50問くらいの問題を出してもらい、合格できるかどうか不安なとき「大丈夫だよ」と励ましてくれたことは忘れられません。了徳寺大学に入ったからこそ、今の私があるのだと思います。
学生時代の臨地実習では、病院へ行って一人の患者様を受け持ち、大学の先生や現場の看護師の方々に相談しながら、ケアを行いました。特に覚えているのは急性期の病院に行った際に担当した50代の患者様。手術が終わってから、私に「色々話を聞いてもらってすごく楽になったよ、ありがとう」と言っていただき、退院後も手紙を交換したりもしたんです。看護師としての喜びを経験できました。実際の仕事では、実習のように患者様一人に付きっきりではありません。学生だからこそできた、患者様との交流だったと思います。実習での患者様とのふれあいを実のあるものとするために、実習前に薬や疾患について、しっかり覚えておくといいですよ!
東京臨海病院勤務 看護部所属/健康科学部 看護学科 卒/2017年卒/埼玉県立蕨高校出身。中学時代、テレビのドキュメンタリーで発展途上国で活躍する看護師の姿を観て看護師を志すように。「目の前にいる人を懸命に助ける。その姿に憧れて、私も看護師になりたいと思ったんです」。そんな彼女に高校生へのメッセージを聞くと「どんな看護師になりたいか。患者様に対してどんなケアを行いたいか。そうしたことを意識しながら勉強すれば勉強が楽しく感じられます。私自身、卒業した今でも毎日欠かさずに勉強中です」とのこと。「患者様一人ひとりに丁寧に接して、メンタル面でもしっかり支えられる看護師目指して、頑張ります!」と元気に語ってくれた。