男性のお客様を中心にカットからシェービングまですべてを担当しています。学生時代は知識と技術を身につけることが目標で、自分と向き合う時間が長かったと思いますが、今は現場に立つなかで、お客様との時間を大切にしています。心がけているのは、一人ひとりの好みやご要望をお聞きしながら、私なりの表現を入れてお客様の良さが引き立つスタイルにすること。それがお客様に満足いただけた時はやりがいを感じますし、私自身も仕上がりをかっこいいと思えた時は何よりうれしいです。今後も安心してまかせてもらえる理容師になるべく、知識と技術の向上はもちろん、常にトレンドへのアンテナも張って感性を磨き続けたいです。
小さい頃から通っていた床屋さんで、髪を切ったり顔を剃ったりする姿がかっこよくて、理容師さんに憧れがありました。母の夢が理容師でふとした時になってほしいと言われたのも覚えていて、それも叶えようとこの道を目指しました。学校を選んだ理由は、授業を受けながらグループサロンで働ける「就職進学コース」があったこと。経済的な負担が減らせて経験も積める点に魅かれました。入学後は、サロンで先輩方の仕事を間近で見たりアドバイスをいただいたりと、学校での学びをどう現場で活かすかを考える機会が多く成長につながりました。より実践的に学べたこともあり、卒業後にお客様を担当させていただくまでの期間は早まったと思います。
フェスタ(文化祭)でのヘアショーが印象に残っています。チームの仲間と意見を出し合い、工夫しながらつくり上げていく過程が楽しく、フェスタで披露したときの達成感は格別でした。協調性や自主性を学べたことは、今の仕事で役に立っています。先生方は指導が丁寧で、国家試験へのサポートも手厚かったです。試験対策は服装チェックまでしてもらえて、試験当日はよい緊張感のなかで臨めました。理容科の授業では、理容師特有の技術であるシェービングも学び、今はその技術を活かして顔剃りや眉毛、髭のケアもさせていただいています。勉強と仕事の両立は大変でしたが、同じ夢を目指す仲間の存在は大きく、前向きに頑張ることができました。
カットサロン とまと 蕨店 勤務/理容科/2020年3月卒/在学中から働いていたサロンに就職。親子での来店や常連の方も多いなかで、お客様の気持ちに寄り添った温かい接客を続けている。良い理容師像を尋ねると「お客様がイメージする“こうなりたい”に近づけられること。頭の形や髪質などはそれぞれ違いますから、希望する髪形の画像を見せていただいても、まったく同じは難しいんです。それでも何とかしようとする気持ちは持っていたいですね」と答えてくれた。帰省時には家族の髪をカットすることもあり「祖父が喜んでくれるのがうれしい」と微笑む小田さん。地元で仕事する将来も見据えながら、今は理想の理容師になるべく研鑽を積んでいる。