勤務先は、試薬・化成品・特殊合成薬品・医薬品原料の製造販売からバイオテクノロジーの基礎研究の分野まで幅広い事業を行っており、その中で私は、リポソーム関係の分析や研究開発、製造、その他受託研究に携わっています。研究内容も様々で新しいことにチャレンジすることも多いのですが、試行錯誤して目標を達成出来たときはとてもやりがいを感じます。学生時代から、授業や授業以外でも色々と実験させて頂いたことが、今の仕事にもとても役立っています。2~3つの実験を並行して行うこともありましたので、効率よく実験するための計画を自分の中で立てることと、間違いをしないように冷静に判断することを自然と練習できていたみたいです。
幼いころから生物や化学に興味があり、勉強することが好きでした。将来の仕事を考えたとき、白衣を着て実験をする仕事に就きたいと考えて、この分野を学べる学校に進学しました。勤務先に就職したきっかけはインターンシップ。obmは、法人内にバイオ分野の研究受託機関「OBMリサーチセンター」があります。私はそこでのインターンシップで、現在の勤務先企業から依頼された作業を担当しました。ここからご縁があり求人票を頂き、一つのことをやるだけでなく広い分野で多くのことができる仕事内容に魅力を感じて志望しました。
技術的なことはもちろんですが、座学ではバイオ英語も役立っています。週一でテストがあり、毎週決められる資料の中から出題されそうな単語を調べて覚えるのですが、私の場合抜き出した単語が友達の何倍もあり毎週大変でした。今振り返るとテストには出なかったですが、英語のプロトコルや論文を読む時に覚えた単語を見たりしています。obmで過ごした三年間はとても充実していました。先生方には、授業以外にも興味深い話や面白い話をたくさん伺い、自分に足りなかった社会人基礎力について学べました。また、卒業してからも共感や相談できる多くの友達が出来ました。今、自信を持って仕事が出来るのはobmのおかげだと思っています。
片山化学工業株式会社勤務/バイオ学科/2017年卒/obm在学中、学校法人佐藤学園のバイオ研究受託施設「OBMリサーチセンター」にてインターンシップに従事。インターンシップ中に現在の勤務先から依頼された実験を担当し、その時のご縁で就職に至る。分析・研究開発・製造・受託研究と、幅広く様々な作業に携わり、複数の実験を同時に進めるなど多忙ながら充実した毎日をすごしている。今後は、興味のある分野を見つけて自分なりのテーマを持って仕事に取り組んでいきたい、と笑顔で抱負を語ってくれた。