私は現在、精神科に勤務しています。精神科作業療法では、生活機能の回復訓練だけではなく、心身のバランスを整え日々の生活に向き合えるように、作業を通じたリハビリテーションで支援しています。精神科に入院されている患者様は長く病院に居ることもあり、変化のない日々を過ごしている方が多くいらっしゃいます。このような方に作業療法を通して関わっていくことで「楽しかった、ありがとう」と笑顔で言っていただけることが、また頑張ろうと思う活力であり、この仕事の魅了でもあると思っています。
高校時代に医療人として人を助けたいと思ったことが作業療法士を目指したきっかけです。そのなかでリハビリテーションの分野に興味を持ちました。当時の私は「リハビリテーション」といえば身体を動かす理学療法士のイメージしかありませんでした。しかし、詳しく調べていくうちに、身体だけでなく心のリハビリテーションも行っている作業療法士になりたいと思いました。精神科を目指した理由は、学校の講義で精神障害領域を学んでいくうちに自分のなかで興味を抱き始めたことです。また、講義に来られていた作業療法士の方の教え方に惹かれ、この人の下で働きたいと思ったこともあり、精神科を目指し現在の病院に就職しました。
学校では、心理学や生理学といった理論や机上の勉強だけではなく、早期から取り組む校内外での実習をはじめとした実体験型授業やグループワークなどの実践的な学びが充実していました。そのなかでも私が特に興味を持ち学んだことは、やはり精神障害領域についてです。模擬症例をグループメンバーと話し合いながら紐解いていく実践的な講義が特に面白いと感じ、現在の仕事でも役に立っていると思います。
作業療法士には「柔軟な発想」と「多方面への興味」、そしてもちろん「常に相手を思いやる心」が必要です。私たちが日々向き合う患者様は一人ひとりが個性を持たれ、それぞれに興味の方向が違ったりもします。だからこそ、固定概念を持って向き合わないための「柔軟な発想」と、発想を引き出しコミュニケーションのタネとなる「多方面への興味」が求められます。精神科作業療法では、患者様が機能回復訓練にストレスを感じ心身のバランスを崩されないよう注意も必要です。どのような仕事でも同じですが、特に「常に相手を思いやる心」を持つようにしてほしいと思います。
医療法人積仁会 岡部病院/作業療法学科/2024年3月卒/学生時代から精神障害領域に興味を持ち、精神障害を持つ方々の生活を医療と福祉の両面から支援する医療法人積仁会岡部病院に就職した野村さん。学校での講義で「精神障害領域」での作業療法に興味を持ったことがきっかけで目指すようになったという。講義に来られていた作業療法士の方の教え方に惹かれ、この人の下で働きたいと思ったこともあり、精神科を目指し現在の病院に就職したという野村さんは希望を叶え、充実した毎日を過ごしている。
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