サッカーのプロチームでトレーナーをしています。選手の身体のケアやテーピング、練習中にケガをした場合の応急処置など、トレーナーに求められる役割は日々様々。大きなケガから本格復帰へのサポートを行う際には、受傷度合いなどを考慮してリハビリプログラムを行いながら、同時に、選手としっかりコミュニケーションを取って段階的に進めるよう心がけています。そしてリハビリ後に選手が復帰して、見事活躍する姿を見た時には、とても大きなやりがいを感じます。また、自分がケアを行った選手が試合に出た後、「身体が軽かったよ!」とか「足の状態いいよ!」と声をかけてくれると、それだけで嬉しくなります。
高校卒業後、最初の目標は「トレーナーをしながら開業すること」だったので、まずは柔道整復師<国>とはり師<国>・きゅう師<国>の資格取得を目指しました。それと並行して、国体などに帯同するトレーナー活動も行っていたのですが、そのうちに「プロの選手をサポートしたい!」という新たな夢が見つかり、可能性を広げるためにアスレティックトレーナーの資格も取得。実際にサッカーチームのトレーナーになった今は、選手に信頼されること、チームの勝利に貢献することを目標に、最終的には日本を代表するようなトレーナーになりたいと考えています。
福岡医健には、素晴らしいキャリアを持つ講師陣がいらっしゃいます。その中でも特に印象に残っているのは、サッカー日本代表のトレーナーをされている方が、講師として教えてくださった授業です。実技の面では、サッカー日本代表で実際に行われているテーピングのやり方やテクニックを、直接指導していただきました。また講義では、トレーナーとしてのあり方や人間性について学び、それは今でも私の大切な心構えになっています。他にもアスレティックトレーナーの授業では、実技や外部実習を行う際に、サッカーから自転車競技まで多種多様なスポーツの現場を知ることができるので、技術や知識を身につけるには本当にいい場所だと感じます。
取材時:テゲバジャーロ宮崎所属 現:いわきFC所属/スポーツ科学科 卒/2022年卒/学生時代には、将来役立つ資格を積極的に取得。そして見事に夢を叶え、現在ではサッカーチームのトレーナーとして日々活躍している。トレーナーとして知識や技術があるのは当たり前であり、何よりも大切なのは人間性だと語るストイックな一面も。「みんながやりたくないことを進んでやる。誰か困っている時にはいち早く気づく。それができるようになれば、選手が求めているものが理解できるし、信頼されるトレーナーになれると思います!」と熱いアドバイスを贈ってくれた。