先日、女の子の保護者から聞いた話です。眠る時間になっても、なかなか寝室に行かなかったそうです。その時、「面屋先生に言うよー」と声をかけると、きちんと自分からおふとんに入ったとのこと。ほほえましい光景を想像してほおが緩むとともに、こども園での生活がおうちで過ごす時間にも深く結び付いていることが分かり、保育の仕事の大切さとやりがいを感じました。私は今、生後半年から1歳半くらいまでの子どもたちの保育を担当しています。ミルクから離乳食になったり、ハイハイしていた子が立ち上がって歩き出したりと、教科書だけでは分からない成長の早さにいつもびっくりしています。保育の現場には、うれしい驚きがあふれています。
高校生の時、「保育士になりたい」という夢ができたものの、正直、少しだけ不安がありました。ピアノを弾いた経験がなく、うまくできるだろうかと心配だったんです。そんな時、大原スポーツ医療保育福祉専門学校の学校案内で「初心者でも大丈夫」との言葉を見つけ、ほっと安心したのを覚えています。実際、言葉通りでしたね。授業は少人数制で、不安だったピアノも個人レッスンに近いかたちで教えていただき、上達することができました。加えて、進んだコースは3年制で、専門知識と技術をじっくりと着実に身につけることができました。幼稚園や保育所、障害児施設など実習も豊富で、たくさんの学びにあふれた3年間を過ごすことができました。
保育士として働いていると、ちょっとした時間、子どもたちを引き付ける場面がたくさんあります。そんな時、役立つのが“手遊び”です。いくつかレパートリーがあるととても役立ちますので、学生の時から増やすように心がけておくといいですよ。実習など保育の現場に触れる機会も大切にしてください。幼稚園や保育所、障害児施設など、子どもとかかわる仕事は数多く、園によっても方針などはさまざま。ぜひいろいろな現場を体験し、自分にぴったりな道を見つけてほしいと思います。笑顔も忘れてはいけません。今はマスクをしていて口元は見えないかもしれませんが、声のトーンや目などで笑顔かどうかはすぐに分かりますよ。
社会福祉法人町屋福祉会 認定こども園木の実/保育士・幼稚園教諭系コース/2021年卒/福井県福井市出身。啓新高校(福井市)卒業後、大原スポーツ医療保育福祉専門学校保育士・幼稚園教諭系コースに進学。同校卒業後、認定こども園木の実に就職し、0歳児の担当として12人の子どもたちの保育を担当している。「専門学校時代の友達も保育の現場で働いています。社会人なった今も、気軽に相談できる心強い存在です」(面屋さん)