栄養教諭として、北九州市内の小・中学校の児童・生徒へ食に関する指導を行っています。栄養教諭の魅力は、子どもたちの成長を間近に見て、やりがいを感じられるところです。一口も食べられない苦手な野菜がある児童が、食に関する授業を行い、毎日声を掛けに行くことで、ある日パクっと一口食べ、食べられたことで笑顔になる。そんな姿を見ると授業をしてよかったと心から思えます。また、どんな仕事をする上でも現場の方々に必ず支えられていると思うので、職場でのコミュニケーションを大切しています。何か困っている方がいたら積極的に関わることを心掛け、子どもたちとはもちろん、先生方とも仕事以外の話などしながら関係を深めています。
大学時代には管理栄養士の資格取得だけでなく、栄養教諭免許状の取得に力を入れました。先生方が教育について丁寧に教えてくださるので安心して学べましたし、放課後には友人たちと実習前の指導の練習を行なうなど、積極的に取り組んでいました。同級生には美味しいものを食べることが好きな友人がいて、子どもたちに食べる楽しさを伝えたいと思うきっかけにもなりました。あの頃、栄養教諭免許状の取得を目指して学習した知識と経験が、今、児童・生徒へ指導を行う上でとても役に立っていると感じます。また、嬉しいことに本学は卒業生のつながりが大変強く、栄養教諭の先輩には本学を卒業した方が多くいるので、とても相談がしやすい環境です。
子どもたちへの指導や学校給食の安全・衛生管理には、子どもたちの成長を優しく見守り、責任を持って管理することが大切です。加えて、子どもたちや先生方など、多くの人たちと関わるため、その方々と積極的に話せる力が求められます。また、学校を選ぶ際には、その大学で何を学び、どのような資格を取得できるかを知ることが重要だと思います。私は入学前のオープンキャンパスで学校の雰囲気だけでなく、取得可能な資格を知ることができたことで、将来のために資格を取ろうと目標を持つことができました。どんな大学でもたくさんの友人と出会い、楽しめると思いますが、学ぶ内容や資格については進学前にきちんと考えることが大切だと思います。
北九州市立小倉中央小学校勤務/食物栄養学部 食物栄養学科 卒/2018年卒/栄養教諭として、学校給食の安全・衛生管理、北九州市の児童・生徒への食に関する指導を行っている林田さん。大学4年次の教育実習で子どもたちと接したときに「子どもたちに食べることの大切さや楽しさを伝えたい」と思い、栄養教諭を目指したという。現在「調理員さんと一丸となり、おいしい給食を目指しています」と、調理員さんとの毎日の相談や調理の記録を欠かさず、調理を工夫しながら学校給食がよりおいしくなるよう励んでいる。