現在、急性期病棟の看護師として、主に手術を受ける患者様の看護を行っています。手術の前から、手術後の治療などに関して不安を感じている患者様は少なくありません。そのような患者様に少しでも安心していただくため、思っていることや感じていることを話してもらえるように患者様の話しをしっかりと聞く姿勢を持つよう心掛けています。その結果、初めは暗い表情をしていた患者様が笑顔になり、「あなたに話を聞いてもらえてよかった」と言っていただいたときは、「この仕事をしていてよかった!」と思いました。今後は、様々な手術の患者様への看護も行えるように、周術期の看護をより深く学んでいきたいと思っています。
看護師を目指すきっかけは、幼い頃、母親が1カ月ほど入院した際に優しく対応してくれた看護師さんに憧れたからです。また、2011年に起きた東日本大震災のニュースを見たとき、災害の現場で活躍している赤十字の看護師さんの姿がとても印象的で、本格的に看護師を目指そうと思いました。現在の職場である北見赤十字病院は、学生時代からお世話になった実習病院でもあり、プリセプター制度が導入されていて新人教育に力を入れていることが魅力でした。また、私にとっては「地元の病院」です。私自身も家族からのサポートを受けながら働くことができ、その分しっかりと看護と向き合うことができると思い北見赤十字病院を選びました。
学生時代、実習で患者様を受け持ち、実際に看護をさせていただいた際にはできるだけ患者さんと接する機会を持つように心掛け、患者様の思いを聞くようにしていました。患者さんは学生の私に「看護師さんは忙しそうだから、自分の思いを話すことを躊躇してしまう」と、話してくれました。この患者さんの本音を聞いた経験が、「忙しくても患者様が抱えている思いをしっかりと聞く看護師になろう」という、今の私の目標になっています。日本赤十字北海道看護大学では、知識や技術はもちろんのこと、大学生活を通して人との関わり方を学ぶことができました。日本赤十字北海道看護大学での経験が、今の私にとても役立っていると実感しています!
北見赤十字病院勤務/看護学部 看護学科 卒/2020年卒/急性期病棟で看護師として勤務する東雲さん。「自分だけでは情報や知識が不足していたり、患者様の思いを理解することが難しく感じるときもあるので、良い看護をするためには、患者様はもちろん、同僚とのコミュニケーションも大切にしています。」と語ってくれた。「看護の分野は課題が多く大変ですが、プライベートな時間もとれるので、学生のうちにアルバイトや旅行など、自分のやりたいことをして色々な経験を積むことも大切だと思います!」