祖父のお見舞いで病院に行き、残食が多いのを見て、栄養バランスがよくても食べてもらえなければ意味がないと思い管理栄養士を目指しました。アルバイトやサークル活動でも多くの食材が廃棄されているのを目の当たりにし、食品ロス削減への思いが強くなったのです。安全かつおいしいものを届けるために廃棄食材が出てしまうことはあっても、ロス削減のために何かできないかを考えていた時に出会ったのが、キユーピー株式会社のファインケミカル事業でした。食材を食べるだけでなく、さまざまな成分まで有効活用しているところに魅力を感じて入社し、想像より人の手での作業が多いことに驚きながらも、充実した毎日を送っています。
在学中は文教ファームや食育ボランティア、食品開発Lab.、学友会に所属するとともに、オープンキャンパススタッフやさまざまなプロジェクトにも参加しました。入学前は管理栄養士=病気の人を食事で救う仕事とのイメージをもっていましたが、学内でいろいろな活動の取り組むうちに仕事の幅広さに気づきました。子どもたちへの食育や体づくりをしている人のサポート、世界の食文化の普及などを、他学科の学生と協働で行ったことも、管理栄養士の仕事の多彩さを知るきっかけになったように思います。他学科との協働では横のつながりを、学科サークルでは先輩・後輩の縦のつながりを、活動に際して先生や職員とのつながりを実感できました。
食品開発Lab.では、おからを使用したマフィンを開発
私は現在、鶏のトサカからヒアルロン酸を抽出し、精製工程へ送る作業を担当しているのですが、生き物由来の原料なので毎回同じようにはいきません。粘度をはじめ、濾過性や圧力を見ながら濾過のタイミングを調整するなど、品質管理も徹底しています。これだけ人の手がかかっているからこそ、「お客さまが安心して使えるモノ」が作れるのだと思います。現在キユーピーでは卵黄レシチンと呼ばれる油や、卵殻を利用したサプリメントも開発しています。卵やトサカには、まだ有効活用できていない成分もあると思うので、素材を最大限に活かした商品を作ることが目標です。まずは現場での製造のノウハウや品質について学び、製造のプロを目指します。
機械が行う作業であっても、必ず目視して確認する
キユーピー株式会社 ファインケミカル本部五霞工場 勤務/人間科学部 健康栄養学科 卒/2024年 卒/在学中に食品開発Lab.において、おからを使用したレシピ開発にも携わり、廃棄食材の利用への思いを深くした。コロナ禍で授業やサークル活動が制限された時期もあったが、「多くのことに挑戦し、毎日忙しく、楽しく過ごせた」と学生生活を振り返ってくれた。
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