診療放射線技師として、X線撮影やCT、MRIなどの画像検査の業務に携わっています。事故でケガをした患者さんから、がんなどの病気で入院されている患者さんの画像検査まで業務の幅は広く、救急や緊急性の高い検査の際にはさまざまな職種と連携して患者さんに向き合うため、チーム医療に貢献していることを実感できます。特に、医師が診断や手術の参考にしやすい画像を撮影できた時はやりがいを感じますね。また、実は患者さんとのコミュニケーションも多い仕事で、痛みを抱えたまま検査をする患者さんや小さなお子さんの検査などをする際、「スムーズに撮影してくれてありがとう」と感謝されることがあり、医療人として喜びを感じます。
医療ドラマに憧れて、幼少期から医療に携わりたいと考えていました。困っている人を放っておけない性格なので、余計に惹かれたのかもしれません。診療放射線技師の存在を知ったのは、中学3年生の時です。交通事故で病院に運ばれて、人生で初めてMRI検査を受けました。メスを入れずに撮影するだけで体内を見ることができる技術に感激しました。調べていくうちに、患者さんの治療法の検討や手術をする際に画像検査は絶対に必要だと知り、診療放射線技師が果たす役割の大きさに気付きました。また、私は人と関わることが好きなので、患者さんと接する機会が多い診療放射線技師が向いていると思いました。
放射線の取り扱いには専門的な知識と技能が不可欠です。大学では1年生で教養、2年生で放射線、3年生で実習、4年生で国家試験対策と、段階を追って勉強します。私は国家試験の勉強が苦手で、点数も伸び悩んで苦労しました。挫けそうになったときもありましたが、辛い勉強に耐え、苦手分野を克服できたのは同じ夢を目指す仲間や、診療放射線技師の先輩でもある先生方の存在があったからこそです。4年生になると仲間とゼミ室で毎日のように勉強に励み、解けない問題があるとすぐに先生に質問していました。難しい問題も、先生の親身な指導とアドバイスで理解が深まりました。周囲のサポートのおかげで、国家試験を突破できました。
TMGあさか医療センター勤務/保健科学部 放射線学科(2022年4月より保健科学部から医療技術学部へ名称変更)/2022年3月卒/子どもの頃からの夢を叶えるべく、苦手な勉強に向き合ったM.T.さん。大学と連携している病院などで、実習の機会に恵まれたことも勉強のモチベーションに繋がったそう。就職して一年が経つ今は、先輩方に支えられながら日々の業務に取り組んでいる。「大学時代は勉強だけでなく、ボランティアサークルのリーダーを務めたり、学園祭で男装コンテストに出場したりと、大学生活を満喫しました。今後の目標として、さらに専門性を高めるためにマンモグラフィーの認定資格を取得したいと思っています。」