わたしは今、ヘリコプター整備士として働いています。当社は、ヘリコプターを活用したさまざまな事業を展開していて、旅客や報道取材、物資輸送をはじめドクターヘリで救急の現場に駆け付けることもあります。整備の仕事を通して社会の基盤を支えている、人のいのちを守る役に立てているという実感が持てることが大きなやりがいになっています。また、働き始めてからも勉強することはたくさんあります。試験に合格することで、新たな機種の整備を担当できるようになり、成長を実感できることも魅力です。そして、何よりも小さな頃からの夢をかなえ、大好きなヘリコプターといつもいられることがやっぱりうれしい! 毎日がとても充実しています。
航空整備士を目指して進学した日本航空大学校石川で、意識が大きく変わりました。その一つが、分かったふりをしないこと。わたしたちが扱う航空機やヘリコプターは、何を置いても安全が第一です。分からないことをそのままにせず、しっかりと理解する必要があります。「こんなことも聞いていいかな」としり込みしているわけにいきません。何でも聞くことが大切だと学びました。そして、学生時代を振り返ると、同じ目標に向かって切磋琢磨した仲間の存在も大きかったですね。資格の勉強の合間に、バーベキューや釣りに出かけたこともいい思い出です。仲間と一緒に懸命に走り抜ける中で、協調性やオンとオフの切り替えが身についたと思います。
「空を飛びたい」「機械が動くのが好き」「大好きなものと一緒にいたい」、そんな欲張りな気持ちに応えてくれるのがヘリコプター業界だと思います。ヘリコプターの整備士はパイロットと一緒に搭乗し、向かった先で整備業務を担うこともたくさんあります。出張も多く、日本のあちこちを見て回りたい人に、おすすめしたい職種です。航空機は一人では決して運航できず、さまざまな空のプロの力が欠かせません。チームで一つのことを成し遂げることに充実感を覚える人にも、航空整備の仕事はおすすめです。
朝日航洋株式会社/航空整備科/2017年/小さい頃から“空”へのあこがれが強く、飛行機やヘリコプターが好きだった。その思いを未来につなげるため、日本航空大学校石川航空整備科に進学。2017年3月に同校卒業後、朝日航洋株式会社に就職。航空事業本部でヘリコプター整備士として活躍している。