お客様の自動車を点検・整備、故障個所の修理などが主な仕事です。蓄えた自動車の専門的な知識と技術を最大限に活かして整備し、お客様に感謝していただく瞬間がいちばんの喜びですね。この仕事を始めて11年目になりますが、お客様の安全を担う役割として、慣れた作業だと油断することなく、ミスがないよう何度も同じ個所を確認することを心がけています。また、今年からは現場のリーダーとして、他のエンジニアのスケジュールなどを管理する立場となりました。今までのように指示された作業をこなすだけではなく、疑問や相談など聞く立場から聞かれる立場になったので、職場全体に気を配りながらより緊張感を持って仕事をしています。
整備士になるための学校はいろいろありましたが、実習が豊富な学校であることが大きな決め手になりました。授業では、それまで憧れでしかなかった自動車のエンジンに触れることができるだけでテンションが上がった思い出があります。知識や技術の習得、二級整備士取得の勉強はもちろん今の仕事に役立っていますが、学んだ技術を競うコンクールに参加した経験も大きく役立っています。そのときに身に付いた、準備の仕方や点検の流れなど、自分が効率的に作業を進めるための思考はとても大切だと思っています。当時の先生がいまだに自分を覚えていてくれて、技術大会などでお会いしたときに気さくに声をかけてくださるのも嬉しいです。
今後の目標は、一級自動車整備士の資格取得です。二級の資格だけでほとんどの仕事はこなせますが、知識の幅を広げて、より整備士としてレベルアップするために挑戦しています。自動車の性能は進化し続けていくので新たな知識や技術の習得に余念がありません。昨年は札幌整備振興会が主催する整備技能コンクールで優勝させていただきましたが、そういった競技大会にも積極的に参加していきたいです。また、入社当時に自分を鍛えてくださった憧れの先輩の存在も大きな目標になっていますね。技術面も人間としても尊敬できる方だったので、自分も勉強を重ねて、お客様はもちろん同僚のエンジニアにも頼りにされる技術者になることが夢です。
ネッツトヨタ札幌株式会社 小樽店勤務/自動車工学科 二級自動車整備士コース/2014年卒/札幌市出身。子どもの頃から、自動車に限らず、エンジンのついた乗り物が好きだった菅野さん。大きなパワーを制御し、操ることの魅力に取りつかれていく中で、社会にとっていちばん身近な自動車に携わる仕事がしたいと自動車整備士への道を選ぶ。まさに今の仕事は天職。趣味はジェットスキーやスノーボード。夏シーズンは購入したマリンジェットで海に繰り出すそう。