私の作品や展覧会では、写真に加えて、映像、絵、音、言葉を使うこともあります。海外に出かける度に、ジャンル問わず様々なアート作品や触れ、刺激を受けたりして、自分の写真づくりに取り込むようにしています。作品を通じて国内外問わずたくさんの人々と交流できるのも魅力です。
私もまだまだ試行錯誤ですが、後輩の皆さんにアドバイスができるとしたら、なんでも「実体験してみる」ということでしょうか。人から聞いた話ではなく、実際に自分で体験して、自分で感じてみる。カメラを持って外に出かけることは、その大切さを教えてくれました。作品づくりは、まだ見たことのない世界を見せてくれますよ。
写真を始めるきっかけは、大学時代に写真部にはいったことでした。それなりに楽しくやっていましたが、卒業時に、本格的にやりたいと考えて専門学校の夜間部に入りました。基礎から学び始めると、クラブ活動で間違って覚えたこともたくさんありました。専門学校には機材も揃っているし、設備も充実していて、クラブ活動時代とは環境も全然違いましたね。また、夜間部だったので、職業も年齢も様々。そんな人たちと出会いはとても新鮮でしたし、みんなでよく話をしました。在学中は、関西御苗場レビュアー賞を受賞('09年)したことと、個展とグループ展をやったくらいですが、この2年間がカメラマンとしての基礎をつくったことは確かです。
/写真学科/2010年卒/関西大学中国語中国文学科東アジア映像文化論専攻で学びながら、クラブ活動で写真部に在籍。大学卒業後、本格的に写真を学ぶため、ビジュアルアーツ専門学校・大阪 写真学科夜間部に入学。2年間基礎から学び直す。在学中、個展・グループ展に作品を出展するほか、関西御苗場レビュアー賞を受賞。卒業した翌年の2011年、若手写真家の登竜門として有名なキヤノン写真新世紀グランプリ受賞。その後も、個展開催やグループ展参加など意欲的に作品を発表。その後も「ネオタイワン 超新台灣 in 窗」(2019)、「あしたのひかり 日本の新進作家 vol.17」(2020)などの作品展に参加、国内外で活動の幅を広げている。