車両を使用しエンジン・駆動系ユニットのNV(振動騒音)現象のメカニズム解析をしています。自動車が走行時に発生するエンジン・駆動系ユニットからの異常振動や異音の原因を究明し、より乗り心地を良くし静粛性を追求する為に、車両に対策品やコンピュータの対策ソフトを組み込んで評価し、設計にフィードバックをしています。1台の自動車でも数多くの部署、メーカー様と連携して開発されています。その中の一員となって自動車開発に携わり、自分が評価している車が世に出てお客様が笑顔で乗っている姿を想像したり、車両評価をする上で、試験車・計測器の準備や評価・解析などの必要な技能習得を実感した時にやりがいを感じます。
1年生の春から3年生の夏までの間、学内インターンシップに力を注いでいました。毎日授業が終わった後はファクトリーに行きポルシェのメンテナンスやレースで必要な機材のメンテナンスをしていました。レースの現場ではスピードと正確性が求められるのでタイヤ交換の反復練習、整備に必要な工具の確認や締め付けトルクのチェックは毎日していました。自分達でメンテナンスしたマシンが強豪チームより先にチェッカーを受け、入賞した時の嬉しさは今でも忘れられないです。メカニックで2年間レースに参戦させていただき、マシンの整備、壊れた外装の修理、必要な機材の作製等、多くのことを経験でき充実した学校生活を過ごすことができました。
NACには幅広い分野で就職実績があることも私が入学を決めた理由の一つです。NACで学んで良かったことは、学生時代に2級整備士資格を取得したので、自動車の構造や仕組みが理解でき、振動騒音のメカニズムを考察する際に、頭の中で自動車の車体・駆動系の動きがイメージしやすいことです。実習を通して学んだ、工具の使い方や締め付けトルクの感覚などは現場でも力を発揮できています。学内インターンシップだけでなくピット研修では多くの研修先があり、レースの現場を肌で味わえることがNACで学んで自慢できるポイントです。溶接・板金塗装の勉強ができたのも自身の技能向上に繋がりました。
トヨタ自動車株式会社勤務/モータースポーツエンジニアリング学科/2021年卒/NACに入学を決めた一番の理由は、小学生の時からレースが好きで、高校生の時に観戦したSUPERGTのレースでNACのピット内を見学した時に、学生が実際にメカニックとして作業をしていて、自分も憧れだったレースの世界に入ってプロのレースメカニックを目指したいと思ったから。先輩からのメッセージ「NACには普通科を卒業し自動車の仕組みが分からなかった私にも理解できるようにわかりやすく教えてくださる先生がいます。また、様々な研修を通じレース現場をより濃く経験することができます。私達と自動車業界を支える一員になって頑張りましょう」