現在、1~2歳児の混合クラスを担当。目まぐるしい早さで成長する時期であり、できなかったことができるようになる様子を目の当たりにするのは感動的です。個人差があり、パパやママとは別の大人と関わることに戸惑い、なかなか心を開いてくれない子も中にはいます。そんなときは焦らず、常に笑顔で語りかけ、その子の好きな遊びを取り入れるなど工夫しています。登園時にいつも泣いていた子が、「保育園楽しい! 行きたい!」と言ってくれるようになるのは本当に嬉しいですね。手遊びにしても絵本の読み聞かせにしても、先輩の先生から比べると引き出しの数はまだまだ。研修や地域サークルなど積極的に参加し、私自身も成長していきたいです。
防音仕様のピアノレッスン室が充実していること、オープンキャンパスで雰囲気が良かったことなどから、豊岡短期大学を選びました。先輩ともつながりがいっぱいある大学で、実習の直前には、各実習先の様子など細かな情報を先輩から教えてもらい、不安を取り除くことができました。また、保育所や幼稚園、地域の行事などに出向き、人形劇などを披露する「チャイルドアクトクラブ」の部長を務めたことも強く印象に残っています。こどもを心の底から楽しませるにはどうしたらいいか。それをクラブの仲間と真剣に考え、練習に明け暮れました。このとき培った企画力やコミュニケーション力は、保育士になった現在も大変役立っています。
ピアノについては心配いりません。私も短大入学時は全然弾けませんでしたが、先生が個々のレベルに合わせて丁寧に教えてくださったので、卒業時には大勢のこどもの前でも自信を持って弾けるようになりました。初心者はいきなり両手で弾かずに、最初は右手、次は左手と、少しずつ慣れていけばいいと思います。また、大学選びに関して私は、近くに附属園があることを重視しました。保育の現場で働いている人にしか分からないような具体的な疑問について、すぐ聞きに行けるからです。そうして実際に先生になったら、こどもの目線で話すことを心がけてください。分かりやすい言葉で、ゆっくりと、優しい気持ちで話す。きっと心が通じるはずです。
豊岡市立西保育園 勤務/こども学科/2018年卒/自身が通っていた幼稚園の先生に憧れ、5歳くらいのときには保育の仕事に就くことを決めていた田村さん。豊岡短期大学の最後の実習で、実習先のこどもたちが別れを惜しんで泣いてくれたことが忘れられないという。「実習生でしたが、こども一人ひとりを深く知ることの大切さ、心がつながることの素晴らしさを実感しました」。実習をはじめとする各授業やクラブ活動を通して、こどもへの興味はより強くなり、保育士になった今も驚きや発見がいっぱいあるらしい。